第97話 理想への道のり
昨日、体調を崩してしまったので少し更新が遅れるかもしれません。ご理解ください。
そういえば、近頃はAI作家なるものも登場し、AI活用の波が来ているように思います。
私自身も、情報の管理の部分でAIは使用していますが一般向けのAIサービスは特に使いづらいと感じることが多いですよね。
とはいえ、情報分野で仕事をしているわけでもない私のような人間は独自のAIを使えるレベルで作るだけで精一杯でした。
UI回りまで調整してくれる友人が欲しい今日この頃です。
(雪乃がいてくれたらなぁ)
―――2026年5月8日 午前2時 MoRS本部 幽世 指令セクター
「パッチ1.1が実装されてから少し何となくだが、選択肢の方向性が変わった気がする。」
「というと、アド戦に予期せぬ変化が起こったと?」
観測部の部長である氷室が答える。
「ああ、何かあのパッチに隠されている事実があるかもしれない。」
「我々の観測情報では、アド戦はあくまでその人が望む答えを予測してにおわせるだけの物でした。」
「そうだな。だからこそ、調律を行う対象にはなりえなかった。」
「ですが、それが変化したとなると話は変わってきます。」
「氷室が考えていることについてもだが、あくまで可能性の段階だ。」
「はい。ですが観測だけでは限界があります。」
「少し策を講じる必要があるな。私と雪乃は引き続き界面機構に潜入を続ける。それに加えて、しずめからアド戦事態の変化について聞き取りを行ってくれ。」
「了解しました。」
アド戦の影響を重点的に観測していた大佐はとある仮説を立てていた。
「(誘導の方向について、独自に解析したところアド戦製作者の理想の人物像である可能性が高い)」
要は佐竹の人間としてこうあるべきという理想に対して誘導しているということだった。
その仮説を確かめるために、大佐は雪乃と共に界面機構へと向かった。
―――5月8日 午前10時 界面機構地下 サーバールーム
大佐と雪乃が出勤したとき、珍しく佐竹の姿がなかった。
サーバールームで寝泊まりをするほどの極度の作業好きである彼女がそこにいないということはとても異質だった。
「おかしいな」
「はい。少し待ちましょう」
2人はすぐに異変と感じ取った。
しかし、ただ離席している可能性も大いにある。
「にしても、この部屋は一企業のレベルを逸脱している。」
「佐竹さんが好きでこうしているだけではないでしょうか」
「ああ、だがこれも一つの情報だ」
「そうですね。」
雑談をして待つ二人だったが、暫くしても佐竹は現れない。
「雪乃、周辺スキャンを行ってくれ。」
「了解」
雪乃はただ立った状態で制止する。
周辺スキャン、要はソナーの応用だ。
人間の触覚、いわゆる肌の部分を使用することでより多方面からのエコーを受け取ってデータ化する。
「佐竹さんのデスク周辺、コンソールに変化あり」
「了解。私はデスクを確認する。」
「承知しました。私はコンソールを担当しますね。」
役割分担を瞬時に終えて、大佐はデスクを確認する。
見てわかる異常はなかった。
「となると中か...」
デスクの引き出し、この数日しか見ていなかったが一度も利用している場面をみていないそれを確認する。
そこには、納品書が大量に入っていた。
「ん?」
その納品書には、受領額0の表記があった。
「これはおかしいな。」
しかし、これは佐竹がきえる原因にはつながらない。
「まだ何かあるかもしれない」
大量の納品書を取り出し、かくにんを進めていくと
その中に、文字の印刷されたA4用紙が埋もれていた。
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