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天上のダイアグラム  作者: R section
第7章 過去の証

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第108話 事実の疑惑

―――2026年5月末


大佐たちが茨城県へ行く少し前


MoRSの現地観測員から奇妙な報告が上がっていた。


「それで、実際どうなんだ?」


「私自身は異常にしか見えません。少なくとも、事実と異なったとしたら私自身が異常になります。」


「そうだな。自身が確信をもっているのであれば偽りということもないだろう。」


「ただ、現状は局所的です。早期対応のメリットもありますが拡大するか様子見をしても良いのではないかと」


「そうだな。ちょっと考えさせてくれ」


「了解しました。」


そうして通信は終了した。


大佐はモバイル端末を開き、予定を確認する。


「近頃は大きな異常はない、表の予定も少なめと来たか...」


独り言をつぶやきながら確認していると


「大佐、お茶をお持ちしました。」


雪乃が現れる。


「有難う。そういえば雪乃」


「なんでしょうか」


「五月の頭に予定はあるか?」


「いえ、特には」


「では、あけておいてくれ」


「承知いたしました。」


「それと、しずめにも声を掛けておいてくれ、旅行に行こうと伝えてくれればいい」


「なるほど、承知致しました。」


そうして三人は調査兼旅行へと向かう運びとなった。


―――時は戻り、現在


三人は女将が用意した地図を頼りに、大洗の町を歩いていた。


「大洗と言えば、何だと思う?」


「そうだね...あんこうとか?」


「それと、干し芋なども有名ですね。」


「大正解だ。そしてそこの角の店は干し芋を売っているんだ。」


指をさす先には煮っころがしの看板


「煮っころがし?」


「あれ、おかしいな」


「確かにイモはイモですね。」


「いや、イモはイモでも同じイモではないだろう。」


「田舎って確かに煮物のイメージはあるけど」


以前は干し芋と大々的にのぼりを上げていたはずだ。


そう確信している大佐は小走りで店頭へと向かう


「先生っていくつだっけ...」


「まだボケてはないぞ。というかおかしい。」


「しずめ様、言葉が過ぎますよ。」


「冗談だって」


旅行という楽しい雰囲気の中で、大佐だけが違う雰囲気をまとい始める。


「いや、たしかに外見は同じなんだ。だが...」


「ご主人様?」


雪乃が心配そうに見つめる。


「いや、すまない。あっちにもいい店があるんだ。」


そういいながら別の店を指さす。


「こっちもにっころ...」


「地図情報的にも煮っころがし店がたくさん見受けられます。データベース上に異常は見当たりません。」


「やはり...」


大佐は疑問を感じ、頭を回す。


事前の情報を元に精査して、次の行動を考えるために。


「しずめ、雪乃...今回の調査概要を伝える。」


「え、突然?」


「ああ、今が最適なんだ。」


「まぁ、必要だったらいいんだけど」


「雪乃、しずめに会議用のデバイスを渡してくれ、ここでは住民に聞こえてしまう。」


「承知しました。しずめさま、こちらのメガネをおかけください。」


三人は仮想会議室へと意識を移した。

次回は今週中に更新。つづきを追いやすくするため、**ブックマーク(しおり)**で目印していただけると助かります。


また、作品のご感想やご意見もお待ちしております。厳しいご意見でも構いません。

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