表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天上のダイアグラム  作者: R section
第7章 過去の証

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/119

第107話 頼るべき者

年始だからと余裕ぶって生活していたら更新が数日開いてしまいました。


長い休みが続くと恐ろしく怠けてしまうものですね。


今回から新たに新章に突入します。初めの方はワクワク旅行が続きます!こうご期待!

―――2026年6月1日 茨城県


しばらく平和な日常が続いており、この日大佐と雪乃はしずめと共に観光目的で茨城県の水戸市に来ていた。


「ここが水戸か、割と栄えてるな」


「ご主人様、ある意味失礼ですよ。」


「それは失敬、それでどうだ?しずめ」


「うん、初めてだけどいつもとあんまり変わらないかな」


水戸駅周辺は栄えており、大型複合施設や映画館など、様々揃っている。


ただ、鹿島臨海鉄道などを使用し、地方に向かえば一気に田舎といった雰囲気になる。


今回大佐たちは田舎という雰囲気を味わいデジタルデトックスを目的にして、この茨城県へ赴いてた。


「よくみたら電車の本数がとても少ないな」


「ですね、30分に一本なので、次は15分後です。」


「ほんとだね、山手線は3分に1本とか言われてるのにね」


「これもまた、田舎ってやつだな」


3人は鹿島臨海鉄道を使い、大洗方面へと移動する。


電車が大洗駅へ到着し、三人はすぐに下車する。


和気藹々と楽しむ姿を見た駅員は


「いらっしゃいませ!いい家族旅行にしてくださいね!」


会話を聞けば異質に映るかもしれないが、ぱっと見は家族旅行にしか見えない一行だった。


宿にチェックインするためにバスで移動している途中、海が見える。


「にしてもいい景色だな。」


「はい。とても」


昼の陽光が海面を照らし、幻想的な風景が広がっていた。


「それで、先生たちは何をしに大洗にきたの?」


「察しがいいなしずめは。」


「大した目的ではないのですが...」


「要は調査だ。そのついでにしずめにも田舎というものを感じてもらおうと思ってな」


「なるほど、そういうことなんだ。」


「まずは水族館にいこうか、大洗には大きな水族館があってだな。」


特に決まった予定はなかったが、大佐と雪乃はとあることを調査する目的も含んでいた。


宿に到着すると女将が出迎えてくれた。


「ようこそいらっしゃいませ、輪廻様」


「ああ、女将も変わらず壮健でなによりだ。」


「おかげさまで、この町は変わらず落ち着いております。」


「良いことだ。」


「本日は最上級のおもてなしをご用意しております。ですがまずは少し休憩をされてはいかがでしょうか?」


「だな、ちなみにマリンワールドへはどのようにしていくのが良いかな」


「それでしたら、私共が送迎を」


「いや、町を見て回りたいので徒歩がいい。」


「では、地図を用意しておきます。」


「頼む。」


あまり見慣れない大佐の姿を見てしずめは困惑する。


「(何者なんだろう...)」


用意された部屋は和の雰囲気を感じる大きなスイートルームだった。


「雪乃さん...」


「どうしました?」


「先生って何者なの?」


しずめは疑問に感じていた。


普段は隠匿するために全力を注いでいるMoRSの長がなぜお金持ちのようなふるまいができるのかと。


「あえて、あえて質問しますが、何者だとお考えですか?」


しばらく悩むしずめ


「お金持ちの人かな?」


「そう見えますよね。でも事実はもっと単純です。」


「というと?」


「輪廻様というのは大佐のことです。十六夜輪廻、通称名ですので本名ではありませんが」


「それを聞いてもお金持ちの名家?のようにしか思えないんだけど」


「お金持ちというよりは支援者...というべきなんですかね。大佐は表の顔では知る人ぞ知る改革者なのですよ。」


「改革者?」


「あえて言葉にするとそうなります。大洗町に対しては財政の立て直しと観光事業の見直しなど、町の発展に多大なる協力をされたのです。」


「政治家みたいだね。」


「もしも、輪廻様がまともに生きられる社会だったのであれば、総理大臣にも慣れたでしょう。」


「じゃあなぜそうならなかったの?」


「...」


雪乃は口を閉ざした。


「簡単に他人の口からは語れません。あのお方の過去は壮絶なものです。」


「いずれ聞かせてくれるとうれしいかな」


「はい。時が来たら本人から語るでしょう。」


「それって、MoRSのみんなは知ってるの?」


「いいえ、私と来栖さんぐらいでしょうか、あの部隊出身の方とごくわずかだけですね。」


「じゃあ大佐が信頼している人だけってことなのかな」


「それはまた別のお話でしょう。大佐が頼るべきものは...」


ごくわずかだが、雪乃が言いよどんだ。


「まあ、いいんだけど。少なくとも私にとって先生は頼るべき人だから。」


「そのように感じているのなら問題ありません。少なくともMoRSの全構成員はしずめ様と同じお考えです。」


「そっか」


話が終わるころ、大佐は準備を終えたようだった。


「調査を始めようか。」


「はい。」


三人はなにかの目的を果たすべく、大洗の町へと歩を進めるのであった。

次回は明日更新。つづきを追いやすくするため、**ブックマーク(しおり)**で目印していただけると助かります。


また、作品のご感想やご意見もお待ちしております。厳しいご意見でも構いません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ