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天上のダイアグラム  作者: R section
第6章 予測の先

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第106話 すべての意味

ついにこの章も終わりです。少しアイデア想起期間に入るので更新ペースが下がるかもです。

―――2026年5月12日


佐竹が仲間に加わった日、無事にパッチ1.2が実装され、アド戦には何の誘導効果もなくなった。


だが、ゲームとしての人気は依然高く、ある意味何も変わらなかったかのように見えた。


「大佐。あの...」


「佐竹か、どうした。」


「あなたは一体何者なのですか?」


「そうだな...」


大佐は深く考える。


「普段なら倫理の守護者とと名乗るんだが、今はあえて”人”だと言っておこう。」


「どういうことでしょう?」


「まあ、要するにあのパッチ1.1で植えつけられるものは、人を人でなくしてしまうものだった。」


「だから正したと?」


「正す正さないということではない。調律だ。それと、普段通りでいい...妙にかしこまられるのは好かないのでな」


「そうか、では私はここで何をしたらいいんだ?」


「簡単な話だ。技術屋をやってくれればいい。いつも通りサーバールームにこもって。」


「それだけか?」


「そうだな。時々一緒に作業をしようか」


「わかった。ありがとう。」


一通り話が終わると、雪乃が入室する。


そしてすぐに目線で会話する二人を見た佐竹は


「で、結局二人は付き合ってるのか?」


「どうなんでしょうか、大佐」


頬を赤らめながらあからさまにすっとぼける雪乃


「まあ、付き合ってるといえば事実そうなんだが、それ以上というか...」


「大胆ですね。大佐。」


「覚えてろよ...」


改めて人前で声に出して、いちゃつく二人


「AIと人間が...か面白いじゃないか」


佐竹にとって、臨んだ未来がそこにはあった。


「佐竹さん。これはMoRSで働くなら絶対に忘れないでほしいんだが」


「なんだ?」


「”すべての行動には必ず意味がある。”」


「当り前じゃないか?」


「いや、これは悪いこともいいこともという意味だ。何もなさないことこそ本当に意味のないことだと理解していてほしい。」


「わかった。」


「(ある意味、初恋なのかな)」


佐竹は内に初めて熱がこもっているのを感じていた。


「佐竹さん、雪乃、せっかくだから打ち上げでもどうかな」


「いいじゃないか」


「はい。もちろん」


二人は繁華街へと向かうこととなった。



―――同日 午後 大佐の自室


佐竹とともに、酒を飲み交わした後


家に帰った大佐と雪乃は久々の二人きりを満喫していた。


「今回はどうなることかと思いました。」


「だな。それに、我々が理解できないことを敵は平然とやってのけた。」


「佐竹さんもおっしゃっていましたが、改めてMoRSの技術は明らかに数十年先の物です。」


「それでも...だ。少し本気で我々も進歩を成し遂げなければならない。」


「では、エイレーネに研究を頼んでおきます。」


「ありがとう。いつも助かるよ。」


「はい。それとご主人様...最近はご寵愛を頂けていません。」


「ああ...そうだったな。」


二人は夜をともにする。


一時の安寧を謳歌するように...

次回は今週中に更新。つづきを追いやすくするため、**ブックマーク(しおり)**で目印していただけると助かります。


また、作品のご感想やご意見もお待ちしております。厳しいご意見でも構いません。

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