第105話 個人の流儀
今年も終わりに近づいてきましたね。
どうやら例年より気温が高いように感じます。皆様におかれましてもくれぐれも体調にはお気を付けください。
―――2026年5月9日 11時00分
雪乃は佐竹とともに、パッチ1.2の制作作業を行っている。
どうやら佐竹はムッとした表情を浮かべており、雪乃は身分を偽ったことを怒っているのではと考えていた。
しばらく、作業を続けると、雪乃は
「佐竹さん。先ほどは失礼いたしました。」
「いいや、怒っているわけではないんだ。ただ、自分の作品が汚されていたことがなんとなくね。」
どうやら予測とは違ったらしい。
「無意識とはいえ、他人の意思が混じったコードというのは、つらいですね。」
「そうだな。それに、ただコードを入れたとして、君たちが気付かないわけがない。なのにこんなにもあっけなくパッチを当てればよいだけというのは...」
なんとなく、佐竹にはもやもやとした感情があった。
さらにしばらく、コードの変更を行っていると
ビービーとサイレンのような警告音が鳴り響く
「これは、サイバー攻撃?!」
佐竹は知っていた。この音はゲームサーバーに誰かが侵入を試みた際になる音だと。
「雪乃さん。これはまずい。」
「ものすごい速度でコードがもとに...」
解析部の人員は何もできなかった。
「佐竹さん以外は一度部屋を出てもらえますか?」
雪乃は落ち着いていた。
「了解です。ご武運を」
「この有事に何を...一人でも多くの人出が欲しいというのに」
そして、雪乃は...
「佐竹さん。これは最重要秘匿事項に係るので他言無用でお願いしますね。」
そう告げると衣服を脱ぎ始めた。
「ちょっと!なにしてるんだ」
そして、モーターのような音と共に雪乃の体が開く
「え...どういうことかね」
そして意思を持っているかのようにケーブルが端末へと延びる。
ケーブルがつながったと同時にメインモニターに雪乃が映し出される。
「申し訳ございません。驚かせてしまいましたね。」
「あ、あぁ」
「私はこの通り、機械生命体です。そして、このコンソールにつなげることで、遅延0の操作が可能になります。我々はこれをmode:ahtと呼んでいます。」
「なるほど、理屈はわかるよ。ただ、これが現実に存在したということと...いろいろ驚きは隠せないな。」
「受け入れられなければそれで結構です。」
「そういうわけじゃない。それで、そのmodeというのはこの事態を何とかできるのか?」
「もちろん。私のコアは100年先の技術ですよ。負けるわけがありません。」
雪乃は自信満々でいうが、心配だった。
画面は赤い標示が増え、徐々にシステムから権限がはく奪されている。
「では、さっそく」
…
雪乃が眼を閉じると
即座に画面の大半が緑色に戻る。
それは通常通りに戻ったことを意味しているが、驚きだった。
「マジか...」
正直に驚きを隠せない。
どうすればそこまでの技術を得れるのか、そして大佐とは何者なのか
「気になるじゃないか。」
「これがMoRSの技術です。」
「私も、ここに入っていいのだろうか?」
「もちろんです。私もうれしいです。」
こうして、佐竹はMoRS特殊構成員となった。
これからもアド戦は変わらず、皆に喜びと楽しみを提供し続けるだろう。
次回は明日更新。つづきを追いやすくするため、**ブックマーク(しおり)**で目印していただけると助かります。
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