表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天上のダイアグラム  作者: R section
第6章 予測の先

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

104/119

第103話 深海の深海

さて、今月も終わりに近づいてきました。

今月が終わるということは今年が終わる言うことですね(某大臣風)


とはいえ、大掃除などまだまだやることがたくさんで...とはいえ頑張りたい所存です!

―――2026年5月9日 0時00分 MoRS本部 幽世


大佐は深く、深く心理の奥底へ潜っていた。


目的はただ、パッチ1.1に隠された裏の思惑を知るため。


敵の探索ではない。


「確か、コードは急に現れていた。佐竹じゃない誰かの作品」


確認という動作は情報整理において非常に重要な要素を担っている。


より、鮮明に状況を見るために行うそれは、大佐の潜るという行為においては潜航に近い意味を持っていた。


深く、より深く、深海に近づくために


「佐竹自身はそのコードについて、自分で事前に作ったことを忘れていたもののようにも言っていたな」


「そういえば分析では何者かの意思は介在している様子だった。」


「何かをさせようと、意図的に...誘導だ」


「ただ、コードは佐竹の物ではない。自分で書いたとしても、癖が異常だった。」


「原案から影響されたとしても、既にその時には別の意思が入ってしまうだろう」


「となると、佐竹の認知に何者かが細工をしているか」


佐竹の認知に作用したのは何者か、Jという文字が頭に過る。


情報の海の中、その深部に色など存在しないはずが、真っ赤に染まったように感じた。


J...


そもそも、実態として存在するのか?


深海はどす黒い赤へと変わった。


急激に情報の波は強くなり、グッと深海の更に奥へと引き込まれる。


『お前は何者だ』


誰だろうか、何者かと問われた気がした。


「私は...」


光の届かない深海に色など存在しない。


だが、その深海で感じた深紅が黒一色に染まるような感覚がした。


そして、深海の深海、その奥底へと引きずり込まれそうになったその瞬間


「大佐!!」


呼び声とともに海面へと急激に引き上げられた。


大佐が気づくとそこは、支援セクターの一区画だった。


「ここは...特別医療センターか」


徐々にはっきりとする意識が今の状況を伝えてくる。


「はい。4時間です。」


雪乃はただ、必要な情報を教えてくれた。


「そうか、有難う」


暫くして支援部医療班の班長である小野寺が顔を出す。


「大佐。DS区域をさらに潜りましたね。」


DS区域とは、大佐が超思考状態に入った際に訪れる心理深層領域のことである。


他人の心理を読み取り、自らの中で再現し、自らの深層心理にて状況を追体験するのが大佐の超思考だが、その空間をDeep Sea区域と呼んでいる。


「どうだろうか、ただ赤かった。」


「っえ?今なんて」


「深海が赤かったんだ。」


「D²外部領域すら通り越しているじゃないですか。」


DS領域を含む、大佐の超思考領域は医療班が心血を注いで解析をしているものである。


しかし、思考マッピングや脳解析など、ありとあらゆる超技術の粋を用いてもすべて把握しきれていない。


そして、DS領域を深層として、それより深い領域はD²外部領域と呼んでおり、他者の心理を追体験どころか作用し改変した結果すら観測できる領域だと推測されている。


それより先となるのは未観測領域であり、たどり着いた場合にいかなる影響が出るか分かっていない。


「詳しく聞き取りをしてもよいでしょうか?」


小野寺は焦り気味に質問した。


「ああ、もちろんだ。」


その時、雪乃が大佐を見つめるまなざしは少し悲しみを帯びていた。



次回は明日更新。つづきを追いやすくするため、**ブックマーク(しおり)**で目印していただけると助かります。


また、作品のご感想やご意見もお待ちしております。厳しいご意見でも構いません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ