第99話 幽玄の敵対勢力
ついになろうの方が更新が早くなってしまいました。
近頃、気温が不安定で体調を崩しやすい環境が続いています。
私は、本業が今週で年内終了のため、無事走り切れるように頑張りたいと思っています。
さて、この作品も気づけば3000PV間近です。
改めて、日頃よりのご愛読感謝いたします。
―――2026年 5月8日 10時45分 都内某所 廃ビル
佐竹を追いかけて証拠が導きだした住所には、明らかに使われていない廃ビルがたたずんでいた。
「雪乃、屋上をスキャンしてくれ」
「少々お待ちください。屋上となると少し上らなければ...」
素早い大佐の指示だったが、雪乃にも限界はある。
するとやきもきしている大佐のもとに、専用端末へ通知が来た。
「お姉さま、ご主人様。ご希望のスキャンデータをリアルタイムでリンクします。」
「エイレーネ!助かりました。」
「すでに佐竹と思われる熱源は探知していますが、さすがです。付近の建物の高さからですか」
「ああ、もちろん。」
通知の正体はエイレーネだった。
そして、大佐はすでに計算を始めていたことをエイレーネは瞬時に理解した。
それは、付近のビル群のなかで、少しだけ高いこの廃ビルで密会を行うとすれば屋上が適していることを大佐が理解していると分かったからだ。
「あがるぞ、すぐに介入する。」
「お供します。」
大佐と雪乃は素早く階段を上った。
屋上入口の扉の前にたどり着くと、雪乃はスカートをそっと持ち上げる。
「情報をもってきてください。」
そう告げるとスカートの内側から小型の虫型ドローンが数機飛び出した。
するすると扉の間を抜け、佐竹のいる場所を映し出す。
「あ、え...」
見たこともないくらい雪乃が戸惑う。
「どうした。」
「あの...佐竹さんの前にいる人物にノイズが...」
「?!」
大佐も戸惑った。
「エイレーネ、今すぐ雪乃のセキュリティ評価を」
「すでに終えました。セキュリティ保全率100パーセントです。」
「ハッキングの類ではないか。となると映像異常の伴う異変の類か」
分析をすぐさま終えた大佐は扉を蹴り飛ばして佐竹のいる方へと向かう。
「え、誰?!」
佐竹が驚いて振り向いた瞬間
大佐は考えるよりも先に右腰に装着したホルスターから拳銃を抜いた。
そして一秒を数えないうちに射撃。
弾はその後ろにいた何者かに命中した。
「え、なにがおこって...」
佐竹は思考が追い付いていない様子だった。
そして初めて目視で対象を認識した大佐が構えた状態で固まる。
その間およそ1秒程度
......
遅れてやってきた雪乃が声を掛ける。
「佐竹さん。無事ですか?」
「あ、ああ...というか何故君たちが」
「我々はこのような事態に対処するための組織です。」
「このようなってどのような事態なんだろうか...それに私は...あれ?」
「大佐?」
この時、大佐は銃を構えたまま動いていなかった。
それに一言も発しない。
ただ打ち抜いた目標を見ていた。
「大佐...どうかしまし...なぜ...なぜノイズが...」
雪乃も大佐の目線が捉える何かを見て困惑する。
「大佐、雪乃両名の異常を検知、MORSPMの緊急派遣を要請」
異変に気付いたエイレーネがバックアッププランを起動する。
暫くして、MORSPMが到着し、佐竹を含む三名はすぐに本部へと送られた。
その間、大佐は何一つ発することなく無抵抗だった。
そして二人は去り際に何者かの声を聴く。
「私はJ、ただのJさ」
一体二人は何を見て聞いたのか...
次回は明日更新。つづきを追いやすくするため、**ブックマーク(しおり)**で目印していただけると助かります。
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