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自分の気持ちとの出会い

彼の身に起こった気持ちの変化とは?

唐突に目が覚めた。時間を見るともう夜中近い。


一旦疲れて眠ったところまでは覚えている。

買ってきたものが机や床に置かれており、それを見て寝る前までの事を思い出した。

日中に色んな物を買い込んで、疲れ果てて寝てしまった。

準備はまったく終わってない。


「完全にやらかしたな...」


頭を抱えながら少し時間が経つと空腹が押し寄せてきた。


「なんか食べるものあったっけな...」


自分の部屋から出てリビングに向かって歩き出す。

この家には暫く俺以外帰ってきていない。


父親も母親も気づいたら帰ってこなくなった。

しかし口座には常に一定の金額が入金されてきていてそれで生活している。


どこの誰が入金しているかはどうでもいい。ただこの生活が続いている。

それだけで十分だった。


「レトルトかカップ麵か...」


戸棚を探していると適当なカップ麺が幾つか残っていた。


「これでいいか」


あまりこだわりはない。目についた醬油味のラーメンを手に取る。

お湯を沸かしている間に、今後の予定を考える。


「買ってきたものを準備して...」


そんなことを考えているとお湯が沸き始める。

それと同時にスマホが通知を告げる。その通知は瑠依からだった。

そこには一言。


「気を付けて行って来いよ」


瀬奈に聞いたのだろうか。

相変わらずお人好しだと思うが、それが好ましいなとも思った。


「ありがとう、行ってくる」


それだけ返信してカップ麺をすする。

食事をしながら、窓を眺めると月が綺麗に見えた。

何もない日常が少しずつ終わる、そんな気がしていた。


嵐の前の静けさ。それが今の状態に一番合っている。

こんなイベントがない一幕でも間違いなく、自分の人生の一部だ。


何でこんなことを考えているのか、それは単純に暇を持て余しているだけだ。


「やる気がでない....」


ラーメンを食べ椅子に寄りかかる。

明日の準備が残っているのに、何もやる気がなく、とりあえずどうでもいい事をうだうだと考えてる。


前にも後ろにも進めない。そんな中途半端なもの。

しかし時間は少しずつ進んでいる。それは紛れもない事実。


「そろそろ準備をするか....」


そう言って席を立つ。今までの自分のだらしなさを捨てるように。

彼の中で何かが変わったと思うが、それは彼にしかわからない。

いつか誰かに言語化できるようになるまで昇華できることを祈って彼は今日も生き続ける。

久しぶりに投稿しました。

今年もよろしくお願いします。

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