これからの将来の出会い
2人の関係に陰りが・・・
夏休みも半分ほど過ぎた。
課題などを順調に片づけつつ、麻美との生活も2週間程が過ぎた。
たった2週間程しか経ってないにも関わらず、1日1日が濃密だったような気がする。
そんなことをぼんやりと考えていると部屋の扉がノックされた。
「瑠依、起きてる?入っていい?」
麻美が部屋まで呼びに来てくれたらしい。
「起きてるよ、どうぞ」
麻美は今日は珍しく白いワンピースを着ていた。
どこかに出かけるのだろうか。
「突然ごめんね?」
声とは裏腹に少し緊張しているようにも見える。
「大丈夫だよ、そんな綺麗な服着て何処か出かけるの?」
「ちょっとね、今日は瑠依にも一緒に来て欲しいの」
いつもの表情の中に少しだけ決意を固めたような顔をしている。
そんな顔をされたら俺は断ることは出来ない。
「突然だね・・・分かった、準備するから少し待っててくれる?」
「リビングで待ってるね」
答えに満足したのか1階に降りていく音が聞こえた。
今回は真剣に麻美が俺に伝えたい事があるらしい。
少しだけ覚悟はしておこう。目を閉じて息を整える。
「行くか」
準備が出来たのでリビングに行くと、麻美は大人しく座っているだけだった。
「それじゃあ出かけようか」
麻美は俺には行き先を告げずに家を出た。
それに続くように一緒に歩き出した。
「「…」」
家を出てから2人とも無言だった。
こんな事は初めてだったが、何か言えるような雰囲気ではなくどうすることもできず着いて行くことしかできなかった。
暫く歩いていると街が一望できる公園に着いた。先に歩いていた麻美は街の風景を背景に俺に向き直った。
「瑠依は私に何か隠し事してるよね?」
「隠し事?」
「そう隠し事」
彼女は根拠がないことは決して言わない。
俺に関する何かしらの事を知って問いただす為にここまで連れて来たんだろう。
「俺は麻美に隠し事なんて何も無いよ」
麻美はその言葉を聞くと諦めたような悲しい顔をしていた。
その後、彼女は意を決して口を開いた。
「人を殺したんでしょう?」
それを尋ねられた瞬間、心臓を手で掴まれたような気持ちになった。
「そんな物騒なこと俺が出来ると思う?」
「瑠依は自分のためだったら絶対にしないけど、私の為だったらすぐに実行できる人だよね」
「幾ら麻美の為でもそんな事は…」
誤魔化すようなことを言っても結局はどうしようもない。
全て麻美にバレている。それでも嘘を吐き続ける必要がある。
「瑠依はそうやって誤魔化すんだね」
「だってやってないからね、幾らなんでも酷くないか?」
こんな醜い抵抗をしても仕方がない。
でも決してそんな出来事を認めたりはしない。なんと言われようと俺は認めてはいけない。
「瑠依の気持ちはわかったよ、そんなに言いたくないならそれでもいい」
【でも一緒にはもういられない】
麻美のその一言が俺の精神を大きく揺さぶる。
今までの関係値がすべて壊れる音がした。
甘々なものを書くつもりだったんですが、キャラクターがそれだとダメだと言い出しまして。。。
引き続きシリアスです。
読んでいただいた方ありがとうございました。




