最高の夏休みとの出会い
物理的な距離まで近く。
夏休みが始まった。
そうとは言っても特に日常は大きくは変化しない。
学園の課題量が多いことから計画を立ててこなしていかないと、とてもじゃないが終わらないからだ。
「本当に終わるのか…?」
机にある大量の課題に、げんなりしながらもとりあえずこなしていく。
数時間ほど経過し量を確認すると、全体の何分の一も終わってない現実が嫌になりベッドに横になった。
ベッドに横になりスマホを開くと、瀬奈と守がグループチャットで何か話していた。
「初日から元気な奴ら…」
主に2人が話しながら、たまに麻美が会話に入っていてトーク数がすごいことになっていた。
それに対して1つスタンプを送りスマホを閉じる。
「今から戻るのは少し気が重いな…」
机には少しだけ手をつけた課題が、大量に置かれている。
「何してた?」
現実逃避の意味も含めて、麻美にメッセージを飛ばした。
暫くするとメッセージが返ってきた。
「課題が嫌になったんでしょ?笑笑」
明らかに見透かされてるメッセージが来ており、苦笑するしかなかった。
「その通り、量が多すぎて少しげんなりしてた、麻美は平気?」
「夏休み入る前から、ほとんど片付けてたからほとんど残ってないよ」
それを聞いて、相変わらず要領がいいなと感じた。
「そっか、俺もやっておけばよかったよ」
「とりあえずやってみて分からないことがあれば聞いてよ」
それを見て気にかけてもらってるのが、分かり嬉しくなってしまった。
「ありがとう、もう少し頑張ってみるよ」
そう返信すると親指を立てたスタンプが返ってきた。
ベッドから立ち上がり、課題の量にまたげんなりしながら課題を解いていくのだった。
気づいた時には夜になっており、母さんがご飯だと言ってくれたためリビングに降りることにした。
階段を降りると、母さんが誰かと話してるような声が聞こえた。
「母さん、誰かいるの?」
「こんばんは、瑠依」
母さんが返事をするよりも早くに声をかけてきたのは麻美だった。
「こんばんは、どうしてここに?」
「暫くこっちの家で住もうかなって」
「え?」
間の抜けた返事をした後に、麻美が説明してくれる。
「家をリフォームすることになって、暫く他の家を借りる必要があったんだけどって話を瑠依のお母さんに話したら部屋も空いてるしその間一緒に住んだらどうかって言ってくれてさ」
確かに部屋は余っているがそれでいいんだろうか。
「父さんは知ってるの?」
「連絡したら別に問題ないって返ってきたわよ」
母さんは既に手回し済みらしい。
「そっか、いつまでいるの?」
「夏休みが終わるくらいまでかな?」
何事もないように言う麻美を見つつ母さんは元々知っていたようで、微笑んでいるだけだった。
「とりあえず明日、荷物もってこないといけないわね」
母さんはそう言って話を締めて、作った料理をテーブルに並べ始めた。
「そうですね、瑠依の明日の予定は?」
「何にもないわよ」
自分で返事をする前に先に返事をされてしまった。
確かに予定はないけど。。
「申し訳ないけど、明日の引越し手伝ってくれる?」
「…分かったよ、何時頃から始める?」
「10時頃かな」
「了解」
明日の時間帯も決まり、食事が始まる。
今日の食事は、冷やし中華だった。
「私が作ったんだよ」
麻美がそう言ってきてどう?と聞いてくる。
「とっても美味しいよ、食べれてよかった」
そう返事すると嬉しそうに笑っていた。
「明日からお世話になるしね」
そう言いながら、楽しい食事の時間は過ぎていった。
食事を終え、自分の部屋のベッドで寝転んで、今後のことについて考えていた。
「ずっと一緒にいるにはどうしたらいいか…」
そんな答えのない事を考えていると、睡魔が襲ってきた。
次の日の10時頃に、麻美はしっかり来ていた。
遅れてはまずいと思って、9時頃には起きていてよかった。
「ちゃんと起きてくれたんだね」
「それはもちろん、起きなかったら怖いからね」
そして麻美の家に向かうことになった。
読んでいただきありがとうございました。
少しずつ投稿頻度を上げていけたらと思います。




