表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特級精霊の主、異世界を征く ~次々生まれる特殊な精霊のおかげで、世界最強になってました~  作者: トミ井ミト(旧PN:十味飯 八甘)
第7章 人魚の国で大騒動

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/237

第2話 散財しすぎました

誤字報告ありがとうございました!


◇◆◇


今回は新キャラの登場です。

 昨日は島へついた後に買い物をして、みんなの夏服を揃えてきた。シアのスカート姿って初めて見たけど、すごく似合ってて可愛かったよ! 僕があまりにも喜んでしまったので、何種類かスカートを買って白い半袖ブラウスと合わせるみたい。日焼けした人が多いこの国だと、ハイエルフのシアも気兼ねなく薄着ができるから、デートするのを楽しみにしておこう。


 カメリアはタンクトップを選んでて、クロウが大喜び。見せてもいい物を身に着けてるとはいえ、チラチラと覗く下着が実にけしからん。下は今までと同じショートパンツだけど、ソックスを短いものにしたから、健康的な脚線美が素晴らしかったです。


 アイリスがチョイスしたのは、半袖のワンピース。やっぱり黒が好きらしく、装飾が少なくて薄手のを選んでた。色は同じだけど、今まで着ていたゴスロリドレスより、はるかに涼しそうな格好だ。そういえばエッジの部分がフリルになった日傘も、一緒に買っていたっけ。


 スズランにはオフショルダーのトップスを試着してもらった。それが異様に似合ってたので、そのまま購入。裾の部分がレースになってる涼し気なフレアスカートと、つばの広い帽子もセットで揃えてる。色は本人の希望もあって、全てを白で統一することに。元は白の精霊だから、やっぱりその色が一番似合う。


 他にもアスフィーの部屋着やパジャマ、それにイチカたちの普段着も買っておいた。やっぱり女の子って着飾ってなんぼだもんね。


 えっと、僕? 僕は男だから、ゆったりめのスラックスと半袖シャツで十分です。他には袖をロールアップできる、サマージャケットを買ったくらい。


 そんなふうに散財してしまったので、さっそくウーサンの迷宮へ入ってみることにした。




―――――・―――――・―――――




 人魚族はその容姿やスキルを生かした仕事に就いてるから、どの国でもよく見かける。その中でも特に多いのは、酒場なんかで見かける弾き語りや、接客をしてくれる店員さんだ。


 そして全員に共通してるのは、百五十センチ台という少し低めの身長にも関わらず、胸がまろやかなことかな。この国へ来てから、クロウの表情は緩みっぱなしで、すごくだらしない。僕も油断してたらつい目で追っちゃうから、気をつけないと……


 だってシアが警戒して、僕の腕を抱えたまま離してくれないんだよ。そんなところが本当に可愛いんだけどね!



「それにしてもスズランは目立ってるな」


「ボクを見てくるのは男の人が多いけど、スズランは人魚族の女性にもよく見られてるよね」


「やはり私の身長が高すぎるからでしょうか」



 スズランの銀髪は光の当たり方で青っぽく見えるから、どの国でも人魚族に見られている。他の国だったらあまり気にならなかったけど、ウーサンだと十センチ近く高い身長がやっぱり目立つ。しかも胸の大きさが圧倒的なので、同性の目も惹きつけちゃって大変だ。



「別に気にする必要ないんじゃないか? 俺様がこの国で暮らしてた時に、同じくらいの身長のやつを、何人か見かけたことあるぜ。まあ、おっぱいはスズランが圧勝だけどな!」


「スズランより身長の高いボクやダイチの近くにいれば、目立たないかもしれないよ」


「それならシア様のように、カメリア様と腕を組んで歩いてみます。構いませんか?」


「うん、いいよー」



 カメリアの腕を抱きかかえたスズランが、まるで恋人同士のように歩き始める。なんかすごく百合百合しくて眼福です!



∴∴

∴∴∴


「ねぇスズラン、この週末ってなにか予定ある?」

「特にないけど、どうしたのカメリアちゃん」

「あのさ……実はボクの両親が二人だけで旅行にでかけちゃって、今夜から家に誰もいなんだ。なんか不安だし、良かったら泊まりに来てくれないかな」

「行く行く! 二人が帰ってくるまで何泊でもしてあげるよ」

「それなら、このまま着替えを取りに行こうか」

「カメリアちゃんちのお風呂ってすごく広いから、一緒に入ろ!」

「あのお風呂はうちの自慢なんだ」

「やっぱり一戸建てっていいよね。私の家って一人暮らし用のマンションだから、お風呂や台所が狭くって……」

「晩ご飯は二人で作って、お風呂のあとはボクの部屋でパジャマパーティーだよ」

「二人並んで家事をするのって、なんか新婚さんみたい」

「スズランだったら、いつでもお嫁さんに来ていいからね!」

「不束者だけど、末永くお願いねカメリアちゃん」


∵∵∵

∵∵



 スズランの喋り方、現実と違いすぎるだろ。それに二人が歩いてる場所って、どう見ても大学のキャンパスだった。相変わらず僕の妄想回路は、日本の風景にしたがるなぁ。



「あの二人、余計に目立ってしまってるわよ」


「あっ、ホントだね。今度は男女問わず注目を浴びてる」


「圧倒的なおっぱいが二つ並んでるんだ、仕方ないんじゃないか?」



 いつの間にか僕の方に移動してきたクロウが、二人を見つめながらポツリと漏らす。これから迷宮に潜るから露出は控えめの服だけど、昨日買ったのを着てたりしたら大惨事になりそう。今ですらあちこちで、通行人同士が衝突事故を起こしてるし……



「どいつもこいつも二人の胸ばかり見おって、実にけしからん。うっかり広域殲滅魔法を発動してしまいそうだ」


「そんなうっかりが発動する前に、下僕(げぼく)が身を挺して止めるのよ。いいわね」



 エルフの魔法って必ず魔言(まごん)の詠唱が必要になるから、止めるとしたらキスかな。こんな場所でキスなんてしたら、シアは間違いなくフリーズする。だけど復帰後に、僕は高確率で雷を落とされるだろう。


 そんな未来が回避できるよう、祈るしかない。



◇◆◇



 探索者ギルドに入ると、なんだか他の国と雰囲気が違った。よくよくあたりを見回してみたけど、若い人が多いからかな。いろいろな種族の若者が一塊(ひとかたまり)になって話をしてるし、もしかしたら学生かも。この国には世界中から人が集まる学園があるから、きっとそこの生徒たちだろう。社会見学とかかな?



「出席日数の足りない()たちは、僕の周りに集まりたまえ。(ほま)れ高い[賢聖(けんせい)]の息子たるカクタスがいれば、足りない単位なんてすぐ取り返せるよ」


「おーいカクタス、俺たちも入っていいのか?」


「君たちは何を言ってるのかな。僕が手助けするのは麗しの歌姫だけさ」


「相変わらず気取りやがって、そんなことだろーと思ってたよ。おい、みんな向こうに行こうぜ」



 背が高いエルフ族の周りにいた生徒たちが散って、それぞれのグループを作り出す。残ってるのは彼に熱い視線を向ける女生徒と、気が弱そうな人魚族の子だけだ。さっき賢聖の息子って言ってたくらいだし、幼い頃から英才教育とか受けてそう。


 それになんといっても容姿が優れてる。身長は百八十センチ近くあって、さっぱり切りそろえられた金髪と切れ長の目、鼻筋が通っていて形もきれいだ。そしてひときわ目立つ長い耳を見せつけるように、自信あり気な顔で髪をかきあげたりしてて、とにかく目立ってる。



「シアの知ってる人?」


「いや、初めて見る人物だが、恐らくユーフォルビア様の息子だろう」


「あの様子を見る限り、父親の性格も想像できるわね」



 アイリスの想像どおり、父親はプライドが高くエルフ至上主義の人らしい。そうした環境で育ってるせいか、自分と組むのが当たり前みたいに女の子たちを誘ってる。声をかけられた人魚族の子たちは少し引いてるし、かなり強引なので断りきれない感じかな。


 取り巻きっぽい女の子が何人もいるから、学園でも人気が高いんだろう。五人ずつ六つのグループが出来上がったけど、彼は四人の人魚族と組むみたい。みんな大人しそうで可愛い子ばっかりだ。


 ……って、シアが僕の腕をギュッと掴んできた。人魚族の子たちに見とれてたんじゃないからね。取り巻きの子たちに囲まれて勧誘をされてたから、ちょっと可哀想だなって思ってるだけだよ。


 引率の先生っぽい人が傍観してただけなのは、学園に対する影響力があるからかも。完全中立の国って聞いてるけど、やっぱり国家間の(しがらみ)は存在するんだなぁ……




 そんな事を考えながら様子を眺めていたら、カクタスと名乗っていた男子生徒と目が合う。

 こんな所にとどまってたのは失敗だった。もう、嫌な予感しかしないよ。


イベントフラグが立った気配しかない(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ