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第71話》そ~んな不思議なハンマーが欲しい♪

 俺が一番戦闘が終わるのが早い。レベルも一番低いし、何と言ってもダブルボウが2回攻撃だからだ。だから終わったらミチさんの敵を攻撃する。こうして、奥へと進んで行った。

 思った通りミチさんは、俺達の半分の距離で敵が出現するので、その時は全員で攻撃だ。


 「ねえ、ちょっと提案なんだけどさ」


 敵を倒し終わり一段落したところで、俺がみんなに声を掛けた。


 「なに?」


 「宝箱を全部取得するなら二手に分かれた方がいいかも」


 マップでは、大きく二手に分かれている。一つは、ゴールへの道。もう一つは、行き止まり。その両方に宝箱がある。


 「そうね。そうなると、エットとその他って感じかしら?」


 リラさんが言う。俺もそれがいいと頷く。


 「宝箱の権利はフリーにするから。もしゴールに着いたら手前で待っていてくれると嬉しい」


 「えぇ。勿論よ。でも、あなたはマップがあるからいいけど、私達はどうするの?」


 「今ここで、単純な地図を描くよ。複雑じゃないからさ」


 俺は、落ちている石を手に取り、地面に線を描いて行く。これが道だ。宝箱は×で示し、ゴールはゴールと書いた。大雑把だけどゴールへの道は、地図が無くても奥へ進めば行けるようにはなっていた。間違って俺が行く方向に行かなければだけどね。


 「どう、これでわかる?」


 「そうね。まあ迷う事はなさそうね」


 ミチさんが言う。リラさんも頷いている。

 ママルさんは、宝箱がいっぱいだと喜んでいた。

 一応クリスタルの欠片を三人からもらっておく。持てなくなったら困るからね。


 「じゃ、気を付けてよ」


 「うん。じゃまた後で。オンリーワン」


 俺一人、違う道を行く。

 イベントでこういうダンジョンがあるならバディの攻撃回数の腕輪を手に入れた方がいいかもしれない。それを持っている人は、こっちを選んでいるだろうな。


 「一つ目の宝箱発見!」


 比較的近くにある宝箱だ。これ以外は、奥にいかないとない。


 「どれどれ」


 これはフエだ! もし他にもフエを手に入れていたらこれは俺が貰おう。

 さて、どっちから行くか。さらにこっちは枝分かれしていた。短い方から行くかな。


 順調に進み、次の宝箱についた。短い方の一番奥だ。

 どれどれ。腕輪かぁ。


 攻撃回数倍の腕輪――★1、攻撃回数が倍になる。重量250。


 倍って、つまり+1ってことだろう?


 「重量250かぁ。いいの発見。これも分解出来るよね?」


 『はい。できます』


 「まあ欲しい人はいないと思うから分解になるかな」


 『その腕輪は、攻撃回数の腕輪と合わせると攻撃回数が凄く増える装備です』


 「え? +1と同じじゃないの?」


 『違います。例をあげますと、ダブルボウを装備してその腕輪を装備しますと、最終攻撃回数×2になりますので、2×2の計算になり4回攻撃になります。バディの攻撃回数の腕輪とセットにすると宜しいかと思われますが、マスターが装備するのは難しいと思われます』


 体力がないからね。はぁ……。


 「いいなぁ。魔法が使えない時にあると便利な装備だよなぁ」


 『装備する方法がない事もありません。重量変化用のクリスタルハンマーがあれば可能です』


 「え? そんなのがあるの?」


 『はい。探せばこの島に、設計図があると思われます。ただし、2分の1の確率で、重量が倍か半分になるハンマーです。また、一度使うと壊れますので消耗品です』


 消耗品って。もし増えちゃったらしゃれにならないな。いやでも、考え方によっては、凄いよな。250から500になるんだから。


 「ねえもしかして、増えて500になったのに使ったら500の倍の1,000になるの?」


 『はい。そうです。ですが、同じアイテムには2回までしか使用できません。間違って3回使用してしまうと、叩かれたアイテムも壊れてしまいます』


 無限ではないって事か。まあ、そりゃそうだ。分解が出来る以上、無限にしたら大変だもんな。

 よし、クリスタルハンマーの設計図を探そう! 減っても増えても使い道がある。

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