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第69話》敵がわんさかコース

 砂浜から木の階段を10段ほど登ると、セーフティエリアがあった。ここからが、コースの様だ。


 「じゃ行くわよ」


 シールドを張り終わり、リラさんの言葉で俺達は、森の中へと入った。


 ――ダイス3で、3個のダイスを振ります。


 うん? サイコロの数!?


 ――ダイス4で、敵4体が出現しました。

 ――ダイス5で、敵5体が出現しました。

 ――ダイス3で、敵3体が出現しました。


 ちょっと待ってよ! サイコロの数を決めるサイコロは4面体サイコロだった。それが3で、本当に3個の6面体サイコロが振られ、合計12体の敵が出現!


 「え~~~。うそ。凄い数になっちゃたよう」


 これは、ママルさんだ。数えるのもうんざりの数だ。敵は、イノシシみたいな感じで、牙が凄い。


 「オールファイヤー!」


 4体が倒れた。どうやらサイコロごとらしい。


 「オールファイヤー」


 5体もいけた!


 「オールファイヤー!」


 俺のは終了。


 「オールファイヤー! オールファイヤー!」


 6体は一回で消滅しなかったけど、レベルが上がって40レベルでも5体まで一発だ。


 「エット、ありがとう」


 「うん。オールファイヤー、オールファイヤー、オールファイヤー」


 ママルさんの敵を倒しミチさんを見ると、あのクリスタルの様な敵もいる!

 とりあえず、あの敵以外は、魔法で倒そう。


 「私もあの敵叩くね!」


 ママルさんが、ミチさんが出したクリスタルの敵を叩く。


 「オールファイヤー! オールファイヤー」


 よし、取りあえず、イノシシ系の敵は倒した。

 リラさんは?

 見ると、ちょうど倒し終わった所だ。さすがリラさん。


 「加勢するわ」


 「俺も」


 弓を出し、クリスタルの敵を攻撃する。そして、それも消滅して、全ての敵を倒した。


 「もう何よこれ! ナビちゃんと説明して!」


 リラさんがナビに怒っている。俺も聞こう。そう言えば経験値が入らなかったな。


 「ナビ。ここの敵も経験値なし? もしかしてイベントって基本、経験値ないの?」


 『はい。今回はこの島の敵からは経験値を得られません。得られるのは、イベントポイントです』


 「そうなんだ。貯まったら自動で賞品貰えるの?」


 『いえ。ギルドに所属しているプレイヤーは、ギルド部屋に戻った時に変換できます』


 敵を倒して1ポイントだったっけ?


 「敵を倒した時以外にもポイントって貰えるの?」


 『はい。取得ポイントが貰えます』


 よくわかんないけど、アイテムを取得すると貰えるってことかな?

 まあそれはいいや。敵の事を詳しく聞こう。


 「他のコースもここと同じ感じの仕組み?」


 『仕組みとは?』


 「敵の出現の仕方」


 『いえ、違います。山の中を行く洞窟ダンジョンは、4面体ダイスの目×プレーヤーレベルの敵が1体。山の上コースは、4~7の4面体ダイスを3個振り、掛けた目の数のレベルの敵が出現ます。また、スピード半減の制限が掛かります』


 そうだった。洞窟ダンジョンの敵のは聞いていた。しかし、山の上コースのスピード半減はえぐいな。攻撃が当たらない可能性がある。


 「どこいってもたどり着ける気がしないわ」


 ナビから話を聞いただろうリラさんが漏らす。


 「ナビはなんて言ってるの?」


 「とりあえず敵からは経験値は貰えないって。それで、ここはこういう感じ。一番難しいコースは、絶対無理。ここを行くしかないよ」


 「ちょっとエット。ちゃんと聞いた? ここもえぐいって!」


 「え……」


 「その顔は聞いてないわね。ダイスの数を決めるのは、今は4面体だけど、奥に進む程増えるらしい。最終的に10面体」


 「10!?」


 ママルさんが大きな声で驚く。って、俺達は絶句だ。


 「ちょ、ちょっと待って。それって最大10回ダイスを振って、60体の敵が出る可能性もあるって事?」


 ミチさんが聞くと、そうだとリラさんは頷く。


 「それって、俺達初心者じゃ行けないレベルじゃないか……」


 「100レベル以上のプレイヤーがいる場合は、敵のレベルは80になるそうよ。150になると120。200になると180。ここの敵でレベルは上がらないからいいけど、クリアさせる気はなさそうね」


 でもそう考えると、クリスタルダイスって凄いアイテムって事だよな。


 「なあナビ。もしアトリエにたどり着けたとして、俺達でクリアできる?」


 『はい。クリスタルを所持していれば、可能かと思われます』


 クリスタル? だから必需品なのか! かならず必要になるからクリスタルを作るアイテムがあったんだ。敵からクリスタルの欠片をゲットして作れる様に……。

 あれ? でも今回の敵からはドロップしてないな。


 「ねえ、ミチさん。さっきの敵からクリスタルの欠片ドロップした?」


 「えぇ。あのクリスタルみたいな敵からだけだけど」


 「やっぱり。その敵からしかクリスタルの欠片はドロップしないんだ!」


 「そうみたいね」


 リラさんも頷いた。

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