第61話》一番少ないのは俺でした
カランのベル。それが、作るベルの名称だ。
これは今回、街のダンジョンクエストで受けて材料を集める。ボス戦で一応難易度があって、ボスからドロップするアイテムの個数が違うらしい。
カランの羽根が20個必要で、一番優しい難易度だと1個、一番難しいのだと10個と、難易度を選べるようになっていた。まあ弱い人は、回数をこなして手にいれようって事だな。
一番優しいので、敵のレベル20固定。次が30レベルと10刻み。
「何レベルにする? これは途中の敵のレベルだよね? ボスの強さ聞いたほうがいいか。ナビ、俺達が倒せそうなボスってどれかな?」
『はい。ボスには、魔法耐性がありカットダウンが効きません。また魔法の攻撃力も全て半減します。ですがマスターは、連続攻撃が可能なので40レベルまで大丈夫でしょう。50レベルからは、ボスの攻撃が格段に上がりますので、防具を装備していないと厳しいと思われます』
なるほど。40レベルぐらいまでは、装備なしでも大丈夫って事か。
「40レベルまで行けそうだから、そうする?」
「私はそれで構わないわ」
「いいよぉ」
「私もOKよ」
リラさん、ママルさんそして、ミチさん全員賛成してくれたので、クエストを受けた。
○―――――――――――――――――――○
ダンジョン名:カラン
モンスターレベル:40固定
クエスト:ボス討伐
ボス:カラン鳥
制限:魔法半減
リタイア条件:なし
経験値:通常
ダンジョンポイント:400
○―――――――――――――――――――○
これクリアしたらギルドを作ろうと思う。それはそれで、楽しみだ。
▽ ▽ ▽
ダンジョンは、緩やかな上り坂みたいに見える。
「マップ」
うん? 一本道? 迷路にはなってないみたい。宝箱もない。
「ねえナビ。何か気を付けた方がいい事ってある?」
『はい。このダンジョンは魔法が半減します。それは、シールドも同じですので、個々にかけると宜しいかと思います』
「ありがとう。どうやらシールドも半分の効果しかないみたい。ボスには、前回の様に、HPを半分に出来ないから倒すのに時間がかかるかもね」
「そうみたいね。ナビは、階の移動はないって言っているけど、どんな感じ?」
「一本道でずっと続いているよ。マップには、ボスの部屋が表示されてないから、そこら辺がよくわかんないけど、どちらにしてもボスがいる場所では、シールドを掛け直す必要はあると思う」
「でしょうね。敵がレベル40だし、まず様子をみましょうか」
「そうだね。じゃ、一応一人ずつシールドを掛けるね」
「うん。宜しく」
俺は、ママルさんの元気な返事に頷く。
「シールド、ママルさんにシールド、ミチさんにシールド、リラさんにシールド。マジックシールド、ママルさんにマジックシールド、ミチさんにマジックシールド、リラさんにマジックシールド」
「ありがとう」
「じゃ行くわよ」
リラさんが先頭を切って進んだ。
――ダイス1で、1体の敵が出現しました。
あ、四面なんだ。一瞬見えたサイコロは4面のだった。
ここの敵もさっきと同じで、コウモリの様な敵だ。
「ファイヤー」
レベル40の敵だけど、1体なら一回で倒せるみたいだ。
――敵を倒して、経験値27を取得しました。
――ダイス4で、魔法の石を取得しました。
「うぎゃ、ごめん、エット。6体出しちゃった」
「え? 6体? なんで……じゃなくて、オールファイヤー」
って、やっぱり倒れないか。
「オールファイヤー、オールファイヤー、オールファイヤー、オールファイヤー、オールファイヤー、オールファイヤー……やっと倒れた。あ、ミチさん大丈夫?」
「大丈夫じゃないかも!」
ミチさんは、逃げ回っていた。ママルさんより多いんだけど!
「お待たせ!」
リラさんが、応戦に入った。斬りつけると一発で倒れた。
俺も攻撃っと。
「ファイヤー、ファイヤー、ファイヤー、ファイヤー」
結論。敵は範囲攻撃より通常攻撃の方が早い。
「ありがとう、二人共。8体も出て驚いたわ」
「え? そうなの? 私、マックスの6体だったのに? ダイスばらばら?」
驚いてママルさんが言う。
「かもね。俺、4面体だったし」
「え? 私、10面だったわ」
ミチさんは、10面体だったのか。ランダムなのか?
「なあ、ナビ。サイコロがバラバラだったんだけど、ランダムで決まるの?」
『いえ。プレイヤーのレベルによって決まります。ここは、40レベルの所なので、20レベル未満のプレイヤーは4面体。40レベル未満のプレイヤーは6面体。そして40レベル以上のプレイヤーは、10面体となります』
「そ、そうなんだ」
そんな発想がないから聞かなかったよ。
「もう! 普段と違ったら教えてって言っているでしょう」
リラさんがナビに怒っている。どうやら俺と同じ質問をして、同じ回答を得て怒っている様だ。
「で、ナビさんはなんと言っているの?」
「プレイヤーのレベルによって、サイコロの面体が違うらしいよ」
「今回は、さすがにエットも苦労しているみたいだし、私がメインで攻撃していくわね。敵を切らさないようにすれば、スキルを使う必要がないからそれで行きましょう」
「わかった。そうしよう。俺は多くても4体だから倒したら加勢するよ」
俺達は頷き合った。
素早さは、リラさんはスキルを一回使えば上回るようで、敵より遅いのはママルさんだけだ。彼女を守りつつ、ボスがいるダンジョンの先へと進んだ。




