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第58話》迷宮前で作戦会議

 迷宮がイベント会場? の場所になっていて、そこにイベント用の掲示板があった。俺達は、それをまずは見てみる事にした。


 「なになに、錬金術師ラ・ラビーレの秘密のアトリエの島。彼女が島に残した錬金術の遺産を手に入れよう! だって」


 ママルさんが掲示板を読み上げた。

 掲示板には、イベントの概要が書いてある。



 錬金術師ラ・ラビーレの秘密のアトリエの島――

 彼女が島に残した錬金術の遺産を手に入れよう!


 アトリエの島を探し出し、ラ・ラビーレが隠した錬金術で作り出した装備を見つけ出そう。また、アイテムも多数彼女は作っていたようだ。

 まずは、島を見つける為の『錬金コンパス』を作成しよう。作成したら島を探しだそう。

 島で、ラ・ラビーレが作った迷宮(ダンジョン)探求し、様々な(レア)をゲットだ!


 そう書いてあった。


 「まずは、コンパスを作るみたいね」


 ミチさんが言うと、ママルさんが頷く。


 「まずは、ここでクエストの受付をして、迷宮に入るみたいね。あ、受付は個々にするのよ」


 ナビに聞いただろうリラさんが言った。

 俺達は頷き、まずは各々受付を済ます。それをすると、錬金コンパスの設計図を買える様になるみたい。まあいつでも買えるようだから今じゃなくてもいいかな?


 「ねえ、コンパスの材料って設計図に書いてあるのよね?」


 ミチさんが問う。

 その問いで、設計図がまず必要だと気がついた。


 「ねえ、ナビ。コンパスって全員が持っていないとダメなもの?」


 『いえ。パーティー内の一人が持っていれば、島に入れます。島では、パーティーは、解除出来ません』


 なるほど。一つあればいいって事か。


 「はい。買ったわ」


 と、俺にリラさんが手渡して来た。

 これは、俺がコンパスを持つって事だな。


 「あ、ありがとう」


 「じゃ、行くわよ」


 「待って。まだちゃんと読んでないわ!」


 リラさんが迷宮に行こうとすると、ミチさんが引き留めた。


 「ナビに聞けばいいのよ。書いてある事以上に教えてくれるわ。ねえ、エット」


 「あ、うん。まあね。えっと、最初は何をしたらいい?」


 『はい。迷宮で錬金コンパスの材料を集めます』


 「迷宮ってどんなダンジョン?」


 『迷宮は、一方通行です。階ごとにスタート地点とゴール地点があり、ゴール地点には、脱出用の魔法陣もあります。入る度に一階からです。敵のレベルは、階の階数と同じです。材料は、敵からドロップします。ただし、自分と同じレベル以上で、50%の確率になります』


 「え……」


 「なるほど。めんどくさいシステムね」


 リラさんも聞いたらしく呟いた。


 「ナビは、なんて言っているの?」


 早く聞きたいと、ママルさんは俺に聞く。


 「迷宮は、階数と敵のレベルが一緒で、毎回一階から始まるみたいだね。入ったら一度で材料集めをする方が良さそうだよ」


 「一階で材料集めをしてはダメなの?」


 ママルさんが聞いた。出来ればみんなそうするだろうな。


 「効率を考えると、私のレベルの22階以上がいいわ。ドロップ率が違うのよ。自分のレベルと同じ敵以上で50%よ」


 リラさんが、ママルさんの質問に返すと、ミチさんが小さく『え……』と呟く。彼女は43レベルだ。ママルさんは、28レベルだから彼女もドロップ率は50%ない。


 「高レベルの人は大変そうだね」


 ママルさんがそう呟いた。

 たしかに、100レベル以上ある人ならその階まで行くのに骨が折れそうだ。


 「このイベント個々だけど、一人でやろうとしたら大変だわ」


 ミチさんが、ため息交じりつに言う。

 これこそギルドで協力しあったりして、やるんだろうな。


 「ねえ、ナビ。このドロップ率ってさ。俺がミチさんの敵を倒しても俺が倒せば、俺のドロップ率? それとも出した人のドロップ率?」


 『倒したプレイヤーのドロップ率になりますので、マスターのレベルのと同じ13階で、マスターが全て倒すのが効率的に良いと思われます。経験値は、フィールドと同じつどなので、他のプレイヤーには入りません』


 やっぱりそうだ。だったらナビの言う通り、13階でアイテム集めをした方がよさそうだ。


 「倒したプレイヤーのドロップ率らしいから13階で敵を狩ろう。みんなが出した敵を全て俺が倒すからさ。それが一番、アイテムを効率的に集められると思うんだ」


 「そのようね」


 リラさんが、俺の提案に頷く。


 「はーい。賛成」


 「そうね。お願いするわ」


 ママルさんとミチさんも賛成した。

 こうして俺達は、迷宮へと進んだ。

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