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第19話》ぽこぽこ叩きましょう!

 やっぱりダメだったなぁ。これからどうしよう。もしレベルが上がっても、増え方も反転していれば、魔力は20しか増えない。それだと、ナビを使えない。


 「大丈夫よ! 私がレベル上げ手伝ってあげるから! こんなに早く恩返し出来るなんてね」


 「恩返しって。俺、特段何もしてないけど?」


 「トライアル連れて行ってくれたじゃない」


 「トライアルになってなかったけどね」


 はぁ……。まさかこんな事になるなんてなぁ。

 魔法がつかえないなら物理攻撃しかないけど、杖で叩いて攻撃出来るのかな?


 「そうだ。剣って攻撃力あるの?」


 「うん? これにはないよ。エンチャントすると付くらしいけど。剣は、装備しないと攻撃のスキルとか使えないらしいよ。あと魔法も使えない」


 「そうなんだ」


 そっか。回復魔法を使うのにも何か装備していないといけないのか。まあそれはいいとして、素手でも攻撃出来そうだし、杖で殴って問題なさそうだよね。


 「ほら、落ち込んでないで行くよ~」


 「あ、うん」


 「考えようだよ。素早さは前のままなんでしょ?」


 「まあね」


 「だったら攻撃避けながら攻撃すればいいんじゃない? 杖で叩いちゃえ!」


 「うん。そうだね」


 攻撃力は、307あるから2,3回叩けば倒せるんじゃないかな? まあHP3,000あるし、攻撃受けてもすぐには死なないだろう。


 ――ダイス4で、敵が出現しました。


 一角兎が出て来た。ここら辺はまだレベル1だ。倒しても経験値は入らない。でもちょっと叩いてみよう。


 「てい!」


 ぱこ!

 敵が攻撃をしてくる前に攻撃が出来た。そして、一回で一角兎は消滅! 思ったより弱かった。


 ――ダイス3で、何も取得出来ませんでした。

 

 「すごいじゃん!」


 「思ったより弱かった」


 「エットは、レベル2だからレベル2の所に行けば経験値入るでしょう? レベル上がるのに時間かかるかもしれないけど、そう落胆しなくても大丈夫だって」


 「うん。ありがとう」


 この杖の装備を外せないから剣を装備出来ない。スキルを覚えても使えないけど、倒せるからいいや。取りあえず、3レベル目指そう。


 ぱこぱこ叩き、レベル2の敵の所に到達。


 「てい!」


 レベル2の敵も先に攻撃ができ、一発で倒せた!


 ――敵を倒して、経験値1を取得しました。

 ――ダイス5で、何も取得出来ませんでした。


 うん。ちゃんとレベル2のモンスターだ。


 「すごい。レベル2も平気だね」


 「うん。びっくり。ねえ、レベル3の所に行ってみようか」


 「うん。そうだね」


 俺達は、レベル2の敵を倒しつつレベル3の敵がいるフィールドへ向かった。

 レベル3の敵は、ママルさんだと攻撃が当たる時と、当たらない時があるみたい。素早さでこんなに違うんだ。


 俺は、当たるけど一発で倒せなくなった。でも攻撃はかわせるので、まだダメージを受けてない。


 「ヒール」


 ママルさんが、HPを回復している。

 素早さって結構大事な数値だったんだな。


 ぱこ。


 ――敵を倒して、経験値2を取得しました。

 ――ダイス4で、何も取得出来ませんでした。

 ――反転の杖が壊れました。


 うん? え~~!! 壊れた!?


 ――体力の最大値が30になりました。

 ――魔力の最大値が3,000になりました。


 元に戻った!


 「うそ!」


 「どうしたの?」


 「杖が壊れちゃった」


 「え~~!! 杖って壊れるんだ……」


 「うん。そうみたい。耐久度ってあったんだ。で、元に戻ったよ!」


 まさかの事に俺達は、ボー然と折れた杖を見ていた。

 そうだ、ナビ!

 俺は、キツネの形を作り叫ぶ。


 「ナビゲーション!」


 俺の横に、輝く球体が現れた。よかったぁ。


 『おや、杖が壊れてしまったのですか? 残念です』


 「うん、残念……じゃない! 呪われた装備なのに残念って」


 『呪われた武器ではありません。バディシステムといいます』


 「え? バディシステム!?」


 『はい。そうです』


 呪いじゃなかったの!?

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