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プロローグ
いつも思う。
私の行った行動は本当に正しかったのかと。
そして、いつも後悔という懸念を抱きながら眠る。
だけど、いつも悪夢で目が覚める。
そんな繰り返しの毎日。
『ねえ、夏菜ちゃん。私はいつになったら罪悪感が解き放たれるのかな』
私の毎日はいつだって灰色で、まるで今の空みたいに暗くて自分の価値も把握出来ていない。
だから、お願いだから私に近付かないでほしい。
私に近付かれると、あなたを傷付けてしまうだけだから。
今している現実は私にとって意味があるかなんて分からないけど、でももし私の罪悪感が消えるのならやり続けなければ、それしか私の生きている価値など見い出せないのだから。