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夢の記憶

  その夜、リルハは夢を見た。

  見たこともない家具やカーテンの不思議な部屋で、リルハよりも年上らしい女性が大きな動く絵を見ながら手を動かしている夢。

 その大きな動く絵に描かれているのは、リルハと彼女が住む小屋にそっくりだった。

「この動く絵…、テレビって言うんだっけ?そしてこの女の人が動かしているのは…ゲーム?どうして私、そんな言葉を知ってるんだろう。この女の人は…いつかどこかで生きていた…私…?」

 リルハにとっては初めて見るものばかりだったはずのその光景は、どこか懐かしく、それでいてとても遠いものに感じられた。

  こうしてリルハは思い出した。ここではないどこか遠い所で、今とは全く違う暮らしをしていた自分がいたことを。そしてこの世界は、自分が昔遊んでいたゲームの世界にそっくりであることを。

 

  目覚めたリルハは水を一杯飲んで心を落ち着けてから、夢で見た記憶を整理してみることにした。

  この世界が夢で見たゲームの世界に酷似しているとして、登場する人達はどうなのだろう。実際にいるのだろうか。

 まずは一つひとつ目で見て確認していくべきだろう。

 そうと決めると、リルハは手早く朝食を摂って身支度をすると、夢の確認とこれから住む地域の探検、これからご近所になる方々への挨拶回りを一気に済ませるべく、張り切って家を出るのだった。

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