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最凶少女

作者: 零灑



残酷な描写があります

ご注意下さい。

あたしには、感情が有りませんでした。


途中で無くなった訳ではありません。


最初から、無かったのです。


笑うことも、喜ぶことも、泣くことも、怒ることも、哀しむことも。


全て、無かったのです。


幼い頃から。



だからなのでしょうか


どんなに凶悪なことをしても、心が痛みませんでした。

むしろ、世の為だと思っていました。


だって、この世の悪を潰しているんです。

正義、でしょう?




だから今日も、あたしは潰すんです。


悪を。


だから、見てて?





数十人の人だかり。

こいつ等が、地球を汚してる。

こいつ等が吐く息が、地球を病ませている。



ツブサナキャ



あたしは、持っていたカッター二本を

その人だかりに、振り上げた。


まだ、気付いていない。

あたしがカッターを振り上げていることに。

これだから、愚民どもは。


あたしは、そんな愚民どもに嫌気が差して、一気にカッターを振り落とした。


きゃぁぁぁ、と甲高い声がする。

それさえも、煩くて仕方ない。

邪魔で邪魔で、仕方ない。


どんどん、あたしは紅に染まる。

汚い色。

汚い血。


全てが、汚らわしい。


あぁ、早く終わらねば。


あたしは目の前に居た、中年男性に標的を変えた。


あたしが、カッターを振りかざすと

泣きながら、土下座してくる。

あぁ、汚らわしい。


あたしは、少しも躊躇することなく、中年男性にカッターを振り落とした。


飛び出す目玉、飛び散る内臓、そして聞こえる断末魔。

簡単に中年男性は、動かなくなった。

もう、目の前にあるのは、ただの肉片でしかない。


さぁ、もう少し、この愚民どもを“掃除”しましょう。




そして、あたしの前に広がるのは

血の海、そしてそこに浮かぶ、肉片の島。


そう、これでいい。

これで、あたしは満足なんですから・・・








あら?



この町の“掃除”は終わりましたよ?



そんなところに突っ立っていると



次は貴方の街をあたしが










“掃除”しにきますよ・・・?

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