ふるえてきた
琉球と伊勢と出雲の神々、一つ前の覚王山の御方に文を捧げる。
神々よ、老人の眠りを妨げませんように。
眉髪を取り除き、老人の眠りを妨げませんように。
擦り傷を作り、老人の眠りを妨げませんように。
子のためになるとささやき、老人の眠りを妨げませんように。
神々の祈りが終わりますように。
棒をふる
三秒待つ、ふるえる、棒先が上空に飛び出す。スウトンと落ちて胸と腹の境目前方。距離、拳二つ少々。棒止まる。半秒たつ、ふるえる、終わる。
三秒待つ
右肺を膨らます、左よりも。そこで張る、少し緩める、速く張る。これで三秒、ふるえてきた。
ふるえる
同上のち、三秒保つ。上記を左右逆にし吸う。三秒保つ。左右逆にし吸う。以下繰り返す。
棒先が上空に飛び出す。
ふるえを、保つ。棒先を高くし、一指分下げる。少し緩める。半指分あがる。速く、半指下げる。反発起こる。飛び出す棒先。
スウトンと落ちて
スウと飛び出す棒先、親指爪中央で、中指先を押さえる。トンと落ちて中指で親指爪中央を押さえる。
胸と腹の境目
乳首から半径中指線上。胸骨は除く
拳二つ少々
握りこぶし二つとお好みでどうぞ。
棒止まる
足指先に体重を、突き刺す。刺さった体重が踵へ落ちる。肩から先と、頭から腰が釣り合う所で、止まる。
半秒たつ
平静時の心拍の半回分。
ふるえる
同上。
終わる
さようなら。