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夏の日  作者: しお
7/13

6.疑惑

《やっぱり杉くんも、みんなと同じだったんだ。

私のこと、からかってたんだ。

そうだよね、

みんなの憧れの的が私なんかに優しく…

そうだ、私は騙されたんだ。

杉くんなら…仲良しになれると思ったのに…

私は裏切られたんだ、酷いよ。

杉くん…》


トウカの悲痛な思いが聞こえる。

ああ、何をやっているんだ僕は。

早く誤解を解いてくれ。


その頃僕は、呼び出していたらしいシバオカさんに会いに、階段の踊り場にいた。

シバオカさんはもう来ていた。


「ごめんね。遅くなって」

「ううん、そんなに待ってないよ」

いつもの明るい笑顔。

少し間を置いて、僕は話し出す。


「もう1つに君に謝らなければいけないことがあるんだ」


「君の好きと僕の好きは意味が違ったみたい」

「…え、それって…!」

シバオカさんの表情が曇る。


「…付き合うってことは…できない…です…ごめんなさい」


こちらに背を向け、彼女の顔が見えなくなった。


「芝岡さんの素直で表情豊かなところが好きなのは嘘じゃないよ。僕とは正反対で…。でも、恋愛感情かと問われると…」

「…もういいよ、ありがとう杉くん」

再びこちらを向くシバオカさん。


「…でも、あたしが杉くんのこと好きなのは変わらないよ!恋愛感情かどうかはヒミツ!」

「…ありがとう…」

「ううん、こちらこそ。あたし、フラれたのに杉くんのこともっと好きになっちゃった…おかしいね!」

「……」

「正直に言ってくれてありがとう!これからも仲良くしてね!ばいばい!」


足早に去るシバオカさん。

普段明るい彼女が、無理をしているのは一目瞭然だった。


ごめんなさい。

これも全て、僕が自分の感情を上手く表現できないせいだ。



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