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夏の日  作者: しお
13/13

エピローグ



*


白い空間に誰かがやって来た。


背中に白い羽根を生やした小学生くらいの少女が言った。


「…ったく、だめじゃないですかスピカ様。1人死んだから結局プラマイゼロですよ」


スピカが怒って言い返す。


「あなた、私に仕える天使の分際でなんて口の聞き方をするの!」


「はいはいすみませんでした~」


「全然反省してないみたいね。…そもそも、どうして失敗したのかしら…。さっさとスギが公園でトウカに笑顔を見せて駅まで送れば、通り魔に遭遇せずに帰れたはずよ。……それなのになぜモタモタ長話をしたのかしら」


「愛ってやつですよ、愛」


「愛?…私にはわからないわ」


「だからだめなんですよ、スピカ様は」


「あなたには愛が何かわかるの?」


「へへ、実はあたしもよくわかんなくて」


「…ちょっと、何よそれ」


スピカがムッとする。




「…ただ、人間にはあたしたちが分からない何かがあるみたいなんです。天界史を読んでお勉強なさったこと、お忘れですか?」


「…“何か”ねぇ…」


考え込むスピカ。


「あ、そうか!」


「?」


「今度はトウカをここに連れてきて“やり直し”をさせたらいいのねっ?!」


「…違いますよ。…ったくスピカ様はほんっと歪んだ女神なんだから」


呆れた口調で、天使は言った。





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