【プロットタイプ】無愛想な熱
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
疲れ果ててしまった諭羅の話。
ちょっと悪態増えるけど、一緒には居てくれる。
毎朝同じ時間に起きて、家事をして、出社して、帰宅して、また家事をして眠る。ただそれだけの毎日。そしてそんな繰り返される日々に少し疲れてしまった。人に愛想を売るのも、ご機嫌取りするのも、感情移入するのも、今は全てお終いにしたい。
あぁ、私の人生は一体誰の為に捧げられているのだろう。
久しぶりに腐れ縁の二人と会うことになった。一人は媚びを売らない無表情で、もう一人は素顔さえ分からなくなる程、白粉を塗る者だった。相反する二人は何故か仲が良く、大半の時間を共に過ごしている。
今日は彼女の方が準備に時間が掛かっている様で、彼の方が先に来た。彼、こと瑠衣は私の顔をまじまじと眺めるなり、ただ淡々とこう言った。
「顔色が悪いな。彼奴も最近は似たようなものだが」
人に対して余り興味を持たない様に見せかけて、良く観察している。だから表情の変化を、愛想という厚化粧で隠しても、すぐに見破られてしまう。
愛想を売るだけ、作り笑いをするだけ、無駄な事である。だから私は髪をぐしゃぐしゃと掻き乱し、淡々としたくた口調でこう言った。
「さてね。人間関係に疲れ果ててしまったもので」
人の話を円滑に回す為に相槌を打つのも、張り付いた愛想笑いを続けるのも、其れが当たり前になった今の世界も、何もかも疲れ果ててしまった。だから表面を時折ほっぽり出して、裏の無表情を出す事が増えている。
其れで未来が不安になる事はある。けれどもそうでもしないと今を生きれないのだ。
「本当、君達もそうだけど、見知らぬ他人と一緒に居るの、疲れない? 私は疲れるよ。取り分け妹のキリ以外とは」
だから多分、一生独身なのかも知れない。どれだけ尽くしても、最後は疲れ果ててさようなら。そんな未来が手に取る様に分かる。
「お前は無闇矢鱈に愛想を振り撒くからな。そんなお前が、疲れ果てもこの集まりに参加する事自体、俺は意味があると思っている」
そう言うと徐に鞄の中からスマホを取り出した。視線が左右に揺れる。其れから呆れた様に薄い唇を動かした。
「今準備が終わったと。先に本屋でも見てろと」
「今日の奢りは鏡花で良いかな……」
タイトルは
めっちゃ無愛想だけど、愛情という名の熱は分かる。
という意味です。
三人の中で一番気品があって、愛想が良いのは諭羅なんですよ。
そしてその分、容赦なく精神を削りまくって、相手に尽くすのも諭羅です。
んで闇堕ちして、アンニュイセクシーになったのが今作。
落魄れると何となくこうなりそう。
私はこっちも好きですよ。乱れ髪の諭羅。
ゆらりぃってさ、モテそうだけど、恋人は作らなさそう。一年か三年くらいで相手に尽くすのに疲れて、ドアスラム起こしそうだし。
でもなんだかんだで、あの子達の事は優先してくれんだよね〜。愛じゃん。へっへっへっ。
混ざり物の鏡花の話がしたい。
一重から二重になった話でも。




