無情
"不幸は連鎖する"というのはあり得る事であり、よくある話である現象だと骨の髄に滲みる程に思い知らされる
〖彷屍[ゲーラ]〗に台車を差し押さえられガックリして隠れ家に帰る時に、後ろから襲撃された
「チィッ! コイツ何んも持ってねぇ!」
「んだよ、使えねぇな此処の連中。
もう行こうぜ、〖彷屍[ゲーラ]〗の始末1体に720Vc…ふざけてやがるが次の税収で払えなけりゃ利息まで付けられて身ぐるみ全部剥がされちまうぞ。」
「…ッたく、とんだ時間の無駄させやがって。」
そう言って気の済むまで蹴り付けて最後にタンカス吐きかけてダニ野郎が!とかいう罵倒と共に去って行った、…途中から骨折れてねぇだろなとか歯ぁ折りやがって等と言っていたが
今のは政府軍か大企業連合に雇われる傭兵の一派だろう、最近ではどちらのクソ共も雇う筈の傭兵相手すら謀略で陥れてこうでもしなければ生活も儘ならない状態にして永久依存させてる始末だ
全くふざけんな、そのせいでこちとら踏んだり蹴ったりで大損だよクソッタレが…
バッキバキに傷んだ身体をどうにか起こし、死体漁りか共倒れを狙う奴や無法者にクソ共が周りに居なくて良かったと心底思いながら帰るのだった
※【傭兵】
●種別によって全く異なるが、基本的には優劣の格差が激しく信用度は"一定の域(金次第)"から出ない
悪く言えば色々汚い掃除屋
武装した歩兵の寄せ集めから、企業や政府が開発した物や傭兵団自らの技術で作られた兵器を使い戦力を商品とする
仕事においても【造魔】や、暴走した兵器群の排除等と多岐に渡る
…余談になるが今現在、大企業連合の最前線近くにある都市シュプルトにて〖彷屍[ゲーラ]〗の進行が問題視されており警戒体制になっている
それからしばらくして"それら"を含めて巻き込む形で暴れる謎の珍奇な無人機がジャンクヤード付近で確認されており、治安の悪化は深刻なものとなっている