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オレは面倒が嫌いなんだ  作者: ゆるせマン
灰の塵山
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日々の稼ぎ



__今日も積もった灰の山からゴミを漁り、金目になるモノをカネに変える


何時もの事ながら飽きっぽい自分が、よくもまぁここまで続けているなと我ながらそう思うモンだ


そうしているうちに埋まっていたゴミの中にお宝(商品)を見つけて掘り出し、台車や背負い篭に入れ運び出す


…本日の成果は壊れた部品(スクラップ)が二つに古びた工材の断片が五つ、厚さ3㎝長さ45㎝の燃料臭いチューブやらまだ使えそうなボルトやナット23㎏分に錆びの無い金属片66㎏分になる


運び出せるか、思っクソ重いんだよふざけんな畜生が…


先ずスクラップが70㎏ある濃緑色の分厚い長方形の物体、片や126㎏の何かの重機の動力部(エンジンか?)


どちらかをこのゴミの下に埋め直して次に売り払った方が良いだろう、となれば先に変な物体でも金に変えるべきだろよ



ここ最近になって他の同業連中が良い稼ぎ場(一当てか得意先か)でもあったか幅を利かせ始め、壁外部居住区のギャング共もピリつき出している


オレの様な頼り(後ろ楯)も何もかも無い奴が捕まれば飼い殺し(使い潰され)、後は文字通り最期は骨の髄までしゃぶられて終わるだろうな


色んな意味で鍋に煮込まれる()を想像して背筋を強張らせながら、クソ重い台車に(ブツ)を積み込み雨降らねぇだろなと思いつつ取引先へと向かうのだった



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