カンニング命
今日は夏休み終わりにある実力テスト。夏休みをいかに過ごしてきたかが目に見えている分かってしまう。またしても困ってる輩がここにいた。
テスト前日…
翔月「長政はいいよなぁ。どうせ今回も学年一位だし。」
長政「君達が勉強しないのが悪いんじゃないか。」
優子「だったらカンニングしない?」
長政「は?」
翔月「その手があったか。」
テストの日…
今日は珍しく朝早く学園に翔月と優子とトムは来ていた。早速3人は教室内にある物を設置し始めた。
翔月「皆準備はできてるなッ」
トム「当たり前ヨ!」
優子「どんな問題も解いてみせる!」
翔月「じゃあ順番に何を持ってきたか発表し合おうぜ。」
まずは私優子からね。私は教室の天井と自分の机に鏡を付けたの。これによって反射して相手の答案用紙が見れるってわけ。
翔月「自分の机に貼った鏡はバレるんじゃないか?」
そこは安心しなさい。なんとこの鏡、机を掘って埋めてあるの。だから掘る前の机の一部を被せると…。ほら、鏡を隠せてテストができる。
トム「でもテストが始まってからごちゃごちゃしてると怪しまれるヨ。」
翔月「先生が後ろ向いていたらいけるかもな。」
次は僕の番だヨ。僕は眼鏡を持ってきたんだヨ。
翔月「目を良くして前の席の人の答えを見るってことか?」
それは考えつかなかったヨ。それより、僕が用意した眼鏡はグー◯ル検索ができる眼鏡なんだヨ。
優子「すごいね、いくらしたの?」
トム「6万だヨ…」
翔月「けどさ調べてる間に時間がどんどん進んであまり解けないだろ?」
トム「大丈夫だヨ」
こんな事もあろうと前日に早く動かせるよう2時間前まで練習してたんだヨ。
翔月「無駄な努力止めぃ。」
優子「そういう翔月は何を持ってきたの?」
持ってきたって言うか、買収したって言うか…
優子「なんて?」
翔月「先生を買収したんだよね」
トム「はぁ?」
宇宙翔月の親はゲーム会社の大企業の社長で代々親族が引き継いでいて、将来次の社長になる御曹司である。
優子「何で買収したの?」
翔月「未発売のGQA6」
トム「GQA6!?」
優子「先月プロモーションが上がったばっかりじゃない。」
翔月「これがゲームの力だ!」
先生たちを買収してあるから僕の成績はうなぎ登りってわけさ。
麗華「そういうことだったんですね。」
翔月「麗華さ…ん…。」
麗華さんやこのことは何卒秘密にしていただけませんかね。ささ…GQA6をプレゼントしますから。
麗華「そのようなもの意味ありませんわ。」
長政「何か企んでるんだろうと思っていたが正しかったようだ。」
この2人は裏で先生たちと話をつけており、翔月達が買収したりカンニングするであろうと忠告しておいたのだ。
先生「お前達はテストを受けた後2週間補習の罰だ。」
優子「そんなぁ…」
翔月「未発売のゲームあげただけ…」
トム「6万…」
実力テスト結果
長政 500点 学年1位
麗華 486点 2位
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優子 250点 213位
翔月 180点 280位
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トム 60点 最下位300位