夏祭り活休
今日は一年に一度の夏祭り、普通の夏祭りは神社などで行われるが、ここマルツファイバー学園で接客業務の勉強として学園内で夏祭りが行われる。
主に一つの部活動に一つ店を出せる(任意)為部活の40ある内半分の20程がお店を構えている。ここで問題なのがだらけ部も今年店を出すそうです。
優子「お店の準備はもうちょいでできそう?」
長政「大分進んではいるけど…本当にやるのか?」
優子「一年に一回しかないこの行事を使ってだらけ部の活動を皆に知ってもらういい機会じゃない。」
他の部活動は飲食等を売りますがたまに筋トレ部とかが器具を持ってきて勧誘して一緒に筋トレをするといった事をしたりします。
だらけ部も例外ではありません。
翔月「長政…長政…」
長政「なんだい翔月?」
翔月「並べる商品取ってきた」
長政「あぁ…そこら辺に置いといてくれ」
翔月は長机に大きな一塊の銅像を置きました。
長政「は…翔月、お前これ…学園長の古い方の銅像じゃないか。」
翔月が持ってきたのは高さ4m程の学園長の旧銅像である。ちなみに旧銅像は髪が無く剥げていた物だった為、リニューアルしてふさふさの新銅像を建てたので要らなくなった旧銅像は体育館裏の倉庫に戒めとして閉ざしていた。
翔月「レア物には必ず価値があるだろ、これを高く売ってだらけ部の資金にするんだよ。」
トム「翔月…長政…待たせたヨ」
長政「トムか、何を持ってきてくれたんだ?」
トムは星◯源に似せた顔メイクをしてきました。
トム「これで女の子達はメロメロだよ…」
長政「顔だけ星◯源で身体は似せてないからアンバランスだな…」
見た目こそ精巧に作られて入るものの元々6頭身でさらに、顔を重点的にメイクしたことによって少し顔が大きくなり、簡潔に言うならドラ◯もんの顔に普通の人間の体がくっついた感じにトムはなっています。
麗華「皆さんが頼りないので私が人肌出しますわ。」
麗華は世界でも五本の指に入る料理人全員を呼び出し一日レストランを開こうと準備していました。
長政「麗華さん…これって…いくらかかってます?」
麗華「ざっと2億円ほどですわね」
長政「2…2億!?」
長政は絶望的だと思った。お店の案は射的にすると決めたのに次の日には、禿げた銅像と全く似てない星◯源と高級レストランというカオスな状況になっていたからだ。
優子「あっちはあっちで楽しそうだからいいんじゃない?」
長政「そうだな。こっちは準備できたし、開店するか。」
そうしてマルツファイバー学園の夏祭りが始まった。だらけ部の射的屋はまぁまぁ評判が良かった。どれも景品が落としやすく老若男女皆楽しむことができた。
麗華の高級レストランも好評で大人たちから人気を集めていた。
トムは…何もなかった…
翔月は最後の最後まで禿げた銅像が売れ残っていたが、学園長がその後買っていった。
せっかく禿げた印象を消せたのに、またズラ弄りされると思うとたまらなかったらしいので、賄賂として100万ほど翔月は受け取る。
皆も夏祭り楽しんでください