パーソナルトレーニングの注意点
パーソナルトレーニングを否定する話ではありません。
自分に合わない場合や体調などで、気をつけて利用しないと怪我のリスクがあることがある、という話です。
初心者の方が独学だけでトレーニングするのも、危険だったりはするので、パーソナルトレーニングを利用して、正しいフォームなどを勉強するのは良いことなんですが、たまに外れもいるので注意が必要という話ですね。
フィットネスブームやダイエット関連で筋トレグッズやプロテインなどのサプリメントなどが人気ですよね。
健康寿命を伸ばすため、美容のため、理想の体つくりと目的は様々ですが、ジムでのトレーニングをしている、してみようと思っている人は増えているように思います。
そうした方の中にはパーソナルトレーニングに興味がある方もいると思います。知識のあるトレーナーにみっちりと指導してもらい、トレーニングメニューから食事まで考えてもらって、理想の体を手にいれる。体質改善するといった目的を達成するのは理にかなっていて、メリットばかりのように感じますが、デメリットもあるんです。
本稿では、パーソナルトレーニングのデメリットについて語っていきます。
政府のスポーツ庁の発表ではフィットネスジムなどの利用者は増加傾向であるとの発表があるのですが、そんな中で消費生活センターへ寄せられるパーソナルトレーニングに関するトラブルも増えているようです。
中には重大な事故で全治数ヶ月の怪我を負った事例も報告されているようです。
そんなものは悪質なジムのせいだ。と言われるかもしれませんが、何を持って「悪質」とするのかは難しいと思います。
筆者は以前に、cmでもお馴染みの結果にコミットする系のパーソナル専門ジムを非難したことがありますが、明確にケトーシスダイエットをしていると公言している上に、テレビメディア向けのプロモーションなどでも、厳しすぎるケトーシスダイエットを実践していることが紹介されているので、あのジムは正直に論外なんですが。
パーソナルトレーニングの問題となるのは以下の点かと思いますね。
1 明確な資格がなくとも名乗れるトレーナー
2 トレーニングを受ける層が多様であること
概ね、この2つに尽きると思います。
1 明確な資格がなくとも名乗れるトレーナー
トレーナーを名乗れるのに必要な資格や、学歴はありません。民間資格のようなものは存在しますが、取得しなければ名乗れないということは無いです。
とは言え、何かしか資格があるとか、フィットネス大会で実績があるとか、大学でスポーツ医学などを専攻していたとか、雇う側も条件があるでしょうし、個人でジムを開くにしても、何か実績がないとお客様はつかないとは思います。
しかし、資格や実績があっても、コーチとして優れているかは別なんですよね。
知識があって、この種目はこの筋肉のどの動きに作用しているかを知っていても、顧客の関節の可動域や、それぞれの筋肉の量、左右のばらつきなどを正確に捉えて、無理をさせないことが出来るかは経験や、その人自身の資質の問題なんですよね。
これが2に繋がっていきます。
2 トレーニングを受ける層が多様であること
ろくに運動習慣のなかった人で、体も硬い、そもそもとして、ダイエット目的で筋肉を増やすつもりはそんなにない。こういう利用者は増えていると思います。
そんな人にたいして、可動域を最大限とったスクリプトフォームで追い込むなんてすれば、本人の意思との差はもちろんのこと、身体がトレーニングに堪えられずに怪我しますよね。
怪我をしてしまう方や、体調を崩す方に共通する事柄は以下の点ですかね。
知識のあるトレーナーの言葉を絶対だと思っている
多少、痛い辛いは我慢すべき
お金を出しているから頑張らないと損
他にもあるとは思いますが、この辺りかと。
トレーナーとして、実績がある人の指導なら正しいはず、意見するなんて間違いだ。そう思う人もいるかも知れませんが、トレーナーもあなたの身体を知り尽くしてる訳ではありませんから、関節の硬さや、挙上できる重量などを正確に伝えていくべきですね。
痛かったり辛かったりするのがトレーニングだったりもしますが、関節や骨の痛み、筋肉痛などは申告しましょう。
そして、お金払ってるから、元を取らないとと頑張りすぎると、かえって怪我しますね。
トレーナーの人もテキスト通りの知識と、自身のトレーニング経験から、自分にとって最適なトレーニングには熟達していると思いますが、人間の身体は個人差がとても大きく、その上で目的が異なれば、必要なトレーニングはそれこそ千差万別です。
そのあたりを理解して、個人一人ひとりにあったトレーニングを模索してくれるトレーナーもいると思いますが、とにかく、この種目をこのフォームでやればいい、というようなトレーナーだと怪我をする可能性もあります。
パーソナルトレーナーが自分の身体や目的にあっているか、あっていなければ、別のトレーナーに変えてもらうとか、ジムを変えることも視野にいれましょう。
あとは最低限の筋量や筋力がつくまでは自重トレーニングで、身体の構造を勉強しながら、筋肉の起始(筋肉の動き始める側の接合部)と停止(筋肉が動き終わる側の接合部)を理解して、トレーニングでどの筋肉がどのように作用して、どの筋肉がターゲットとなるのか。そういったことを覚えることが大切です。
筋意接続と呼びますが、筋肉(骨格筋)が関節を動かすさいに、どの筋肉がどう収縮や伸展しているかを意識出来るかはとても大切です。
二の腕の弛みをどうにかしたいとフレンチプレスやキックバックなどを動画で見て行うとしても、その動きがどうして二の腕の筋肉(上腕三頭筋)に効くのかを理解していないと、フォームを間違ってしまいます。
なぜ、そのフォームなのか、その上で自分の身体の硬さで可動域が取れない場合はどう修正すればいいのか、試行錯誤しなければいけません。
筋肉が動いていることを確認しながら、可動域の範囲内でしっかりと最大収縮、最大伸展させること、筋肉に負荷をかけて、関節に負荷を乗らないようにする事、そういったことを教えてくれるトレーナーを探しましょう。
同じようにYouTube動画なども、明らかにガチムチ向きだったり、上級者向けで、初心者が真似したら怪我するものもあります。
YouTube動画を見て参考にする場合は
ターゲットの筋肉の寄与する動き
筋肉の起始停止
やってはいけないフォーム
これを丁寧に解説している動画を参考にしてください。
オススメは筋肉あるあるbotです。