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本妻探偵〜愛人デスノート〜  作者: 地野千塩


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疑惑編-4

 涼子の一人娘・秋野凛子は、一時期芸能活動をしていた。杏子や七絵に見覚えのある理由がわかる。そもそもテレビによく出ている涼子に似ているし、短いとはいえ芸能活動もしていたから記憶に残っていたのだろう。


 デビューは十七歳の時だ。涼子の娘として話題になり、雑誌やテレビに出ていた。涼子をよく採用そていた映画監督のもとで女優としての活動も始めるが、演技力がないと叩かれた。


 今でも事務所に凛子の写真が載っているが、活動予定は長いこと未定になっている。写真もデビュー当時の十七歳のまま更新されておらず、誰がどう見ても活動している様子がなかった。


 文花は書斎のパソコンで凛子のプロフィールを調べながら、チラシの裏のに推理を書く。



●秋野凛子と坂井智香の繋がりは?

●智香が涼子を脅していたと仮定して、その時の知り合って一緒に脅していた?

●凛子はなぜ智香と一緒に脅していたのか?もしかして脅された母親を守るため?凛子も智香を殺す動機アリ。


 頭の中で憶測を色々と並べてみたが、答えは出ない。明日向井探偵事務所でのパートがあるから、向井の意見を聞くことにしよう。向井が言う通り智香に脅されて一番困る地位や名誉があるの涼子が一番だ。同時の智香を殺した一番の容疑者でもある。


 ふと杏子の夫の浮気相手がテレビ局スタッフである事を思い出した。彼女のアカウントを見返すと、韓国アイドルのファンのようだった。智香のアカウントで得た韓国アイドルの知識を交えながら、凛子の事を何か知っていないか、連絡をとってみた。


 すると同じ韓国アイドルファンだと思われて気がゆるんだのか、すぐ返事が返ってきた。


『ここだけの話、秋野涼子はすごい毒親』


 毒親とは子供を支配してコントロールする親の事をさす言葉だ。ネットでは定着している言葉でもある。最近では「親ガチャ」という言葉もあり、悲惨な親の元に生まれた子供はやっぱり大変だとネットでも言われている。


 客観的に見て涼子は金を持っているし、こうして娘を芸能人にするコネもある。虐待をしている様子は文花が調べたところないが、そういえば本人も娘をいじめていた事を認めていたし、地元凛子はヤンキーとしても有名だった。そう考えれると毒親の定義にも当てはまる。


『すごかったよ。娘の演技にダメ出しばっかりで、凛子ずっと泣いてた。凛子自体は意外と素直でマトモな子だったんだけどね。あれじゃメンタルやられて芸能活動やめるよねぇ。ぶっちゃけ顔だって涼子より凛子の方がキレイなのにもったいない。知ってる?涼子のスッピンかなり酷いんだよね』


 やはり、涼子が娘をいじめていたことは確かだ。

 文花は再びチラシの裏に推理を書き込んだ。


●涼子と凛子は不仲の可能性大。凛子が涼子を庇って智香を殺した可能性は低いかもしれない。

●むしろ智香と一緒になって涼子を脅していた可能性が高い。

●でも凛子が智香を殺した可能性は捨てきれない。脅しで得た金銭の取り分で揉めた可能性もある。

●智香が愛人ノートを盗んだ犯人だと見て間違いないだろう。

●智香は涼子を脅しているうちに凛子と仲良くなった??

●涼子が犯人?

●凛子が犯人?


 チラシの裏はすっかり真っ暗になってしまった。ぐるぐると落書きも書いてみたが全く結論が出ず、この問題はやはり向井に投げるのが一番良いかもしれない。


 それにしてもこの推理が正しければ、間接的にだが愛人ノートが智香を殺してしまったという事になる。


 ノートを盗んで脅していたのは智香の自業自得だとはいえ、文花は少し気味が悪くなった。


 呪いや念と言ったものは、全く信じていないが、愛人調査はやり過ぎてしまったかもしれない。珍しく自分の執着心を文花は少し反省した。

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