表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本妻探偵〜愛人デスノート〜  作者: 地野千塩


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/78

愛人デスノート編-9

 文花は夫の元愛人で今はセレブ妻をやっている佐々木杏子のSNSの裏アカをようやく探し当てた。


 不倫当時の時とアカウントを変えていたので、なかなか見つけられなかった。しかし、智香の裏アカのフォロワーをたどり続けると杏子らしきアカウントを見つけた。不倫女でも類は友を呼ぶのだろうか。 


 結婚後も何回か不倫をしていたらしく、酔ったポエムが大量に挙げられていた。くらし向きの自慢も忘れず、広いリビングや毛並みのいい飼い犬やネイルにエステに旅行…と一見充実したような生活を見せていた。


 しかし最近は様子がどうも違うようで、夫の不倫を疑い、悲劇のヒロインのようなポエムも多かった。読んでいるだけで頭に変な花が咲き乱れそう。頭が痛くなる。子供は居ないようで、それだけは救いだった。


 事件に繋がるような情報は無い。脅されていたとか、若い女についてのコメントはなかった。

 文花は杏子にSNS経由でメールを送った。田辺に妻だと明かし、聞きたいことがあると伝えた。ポエマー不倫女でも少しは罪悪感はあるのか、恐縮しきった返事が届き、翌日会う事になった。


 


 杏子の住むマンションは港区にあった。いわゆるタワーマンションの最上階に住んでいるらしい。

 ケチな夫だったら一目散に逃げそうなマンションではあるが、文花も住む世界が違いすぎて少しは緊張した。


 リビングもSNSにあげてある通り広々とし、チワワが優雅に寝そべっていた。文花を見るとチワワは少し怯えたような顔をしていたが、気のせいかもしれない。


 杏子はチワワとは比べものにならないぐらい怯えていた。お茶を出す手も震え、あやうくこぼすところだった。


「ごめんなさい」

「いいえ」


 杏子は歳は35歳ぐらいだが、目の下はクマができ、疲れた雰囲気は化粧でも誤魔化せていないようだった。


 夫と不倫をしたのは杏子が漫画家のアシスタントをやっていた時だった。夫のゲス不倫が報道されたおかげで、本が売れてコミック化も決まった。その時の漫画家のアシスタントだった。


 不倫がばれてその漫画家も担当編集者も謝罪してきたが、結局杏子は逃げてしまった。職を転々とした後、名の知れたアニメ監督と結婚。セレブ妻の今に至る。


 杏子と夫の不倫自体はバレてもさほどダメージは無いかも知れないが、夫の名前は傷つくだろう。その点、脅されていた可能性が高いと文花は考えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ