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前編

 周りは、見渡す限りの”星空”である。


「なんで、置いて行かれたにゃ~~」

 猫系獣人である、”ネムリネコ・ネムネム”は大声を出した。

 黒くて三角の猫耳が、ピコピコ動く。


 さっきまでアレクたちの横にいた。


『”チートスキル・迷いネコ”は、転移系よ』

 

「ニャっっ」

 (転移させられたのにゃ?)


 スキル、”迷いネコ”の効果の一つ、”タヌキネイリ”発動。


「嫌にゃ~」 


 抵抗失敗。

 多大なる心的ストレスを、強制的に眠ることで回避。 

 

「にゃご、にゃご、すう、すう」

 そのまま、ネムリネコは、身体を丸くして、寝してしまった。



『”置き去り“の回数が規定値を越えました』


『チートスキル、”完全自律報復型、移動要塞、クレイジーキャットがLV3に、成長します』


『ふふふ……強制的に、”置き去り”ですよ』

『いつものように、()()()の元に帰しますね』


 ホログラフで現れた、”ナビゲーター”が、諦めろと言わんばかりに、ネムリネコを見た。 


「ニャーゴ、ニャーゴ、ス~、ス~」

 返事がない、強制的に眠らされている。 



「ネムリネコはどこだっ」

 リーダーで戦士のアレクだ。


「”置き去り”は無理のはずだぜっ」

 シーフのゲンゴローである。


「そうよ、そうよ。 皆で見張っていたのよっ」

 女魔術師のマリッサだ。


「……物陰から悪魔の手が生えてきました……」

 (”ナビゲーター”は、女神の眷属である)

 女司祭のシスティナである。


「くそっ」

 モンクのフルードだ。 


「……魔力探知で探します……」

 エルフのエルファフィンである。


「宇宙服を着せておらんぞ」

 ドワーフのドワイトだ。


「僕より小さいのに」

 ハーフリングのハフアである。


「先史宇宙文明の遺跡に、置き去りか」

 ドラゴニュートのバハムだ。


「まだ、コネコだぞっ」

 猫系獣人のニャンタである。


「この荷物、宇宙で持ちますね」

 荷物持ちのポータだ。


 宇宙を、銀色のロケットが飛行している。

 ロケットの横には、大きく”雷鳥壱号”と書いてあった。

 ネムリネコは、ナビゲーターに攫われて、宇宙にある”先史宇宙文明の遺跡”に置き去りにされたのだ。


 今、パーティー”アレクとゆかいな仲間たち+ネムリネコ”は、遺跡の持ち主である”タイターン”から必死に逃げていた。



『おやおや、宇宙基地の持ち主ですか』

 ”ナビゲーター”がつぶやく。


 タイターン族の宇宙戦艦が、デフォールドして来た。


『あら、空気が抜けてるわね、ここ』

 遺跡の一室である


「にゃっ」


『くふふふふ、スキル“クレイジーキャット”発動』


 基地が弾け飛んだ。



 完全自律報復型、移動要塞、超時空要塞、”マク〇スウエルズ・キャット”


 チートスキル”完全自律報復型移動要塞、クレイジーキャット”LV3、で呼び出される超時空要塞である。


(映画版ではなく、TV版だ) 

 


『来たキタきた~』

 識別灯などが光り輝く”マク〇スウエルズ・キャット”のブリッジである。

 

 ”ナビゲーター”が、艦長服と艦長帽を着て、艦長席に座っている。

 何故か、パイプを咥えていた。


 ネムリネコの窒息の心配は無くなった。  


『ま、攻撃してくるわよね』


 ”マク〇スウエルズ・キャット”をアイテムボックスから出すときに、基地を吹き飛ばしたのだ。

 深緑色をしたタイターン族の宇宙戦艦のいたる所から、レーザーやミサイルが射出される。


『ピンポイントバリヤ~~』

 人の手と、ドラッグボールで操作される小さなバリアーだ。

 ”ナビゲーター”が正に神の手を見せた。

 全て防ぎきる。

 全方位バリアーは、柿〇キが戦死するから使用不可である。


『ふふふ、トランスフォーメーション』


 ヴオオオオオ 


 なんと人型にっ(棒読み)


『怠惰ロスアタッ~~~クッ』


 右腕の強襲揚陸艦、”怠惰ロス”を、ピンポイントバリアーで覆い、敵艦に突っ込む。


『全弾発射ッ』


 敵艦は、内側から膨れ上がるように、爆発した。 



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