悪魔と不良天使の禁断の約束
優しき悪魔ガブリエル!
父、大魔王サターンから人の魂を奪ってこいと言われ!今まで、なにも悪魔らしい事をしてこなかったガブリエル、あるとき街で出会った、悪魔のような天使に入れ替わってみる?と聞かれ、戸惑っていたが、天使からの一通の手紙からガブリエルは決意に満ちた表情で、街はずれの倉庫に向かうのであった!
「天使様!手紙の件で、来たのですが。いらっしゃいませんか?」
ガブリエルが、不安そうに大声で天使を呼んだ。
すると、後ろの方から物音が聞こえ、天使様がやって来た。
「ずいぶん早かったじゃないか。どうだ決心はついたか?」
ガブリエルは決心が、ついていたとはいえ、心の中では、死ぬほど怖かったのです。
「天使様!本当に僕を助けてくれるのでしょうか?僕は父に魂を奪ってこいと言われ。逃げてきた身、
「天使様にあまりご迷惑はかけられません。」
「でもほんとうに助かるのであれば、無意味な殺生をしなくて済むなら」
「僕は入れ替わりでも、何でもする覚悟出来ました!」
少し驚いた表情で天使は、この悪魔本当に優しいな!昔の自分の面影をみた。この悪魔なら、いやガブリエルなら、私を救ってくれる、助けてくれる。そー思った!
「天使様?」とガブリエルが、不安そうな表情で聞くと。すかさず天使が
「ベルフェゴール!それが私の名前だ」
「呼びにくいのだったら、〔ベル〕と短縮して呼んでくれても良いぞ!」
「そのかわり、お前のことは、ガブと呼ぼう」
ガブリエルにとっては、初めてのあだ名で、少し嬉しくもあった。
我に帰り、ガブリエルが、ベルに向かって、儀式のことを色々聞いている内に不明な点が、いくつかあった。
「ベル様、この薬のことはわかりました、最後の文の禁断の口付けによりってとこどう言う意味ですか?」
ガブリエルは真剣に聞いていたつもりだが、ベルは顔を真っ赤にしながら、分厚い、魔道書の角で、ガブリエルの頭を殴った、そして
「私もあまり詳しいことはしらん!」
「だが、口付けというのは知っているぞ!私はこれでも天使だからな、人間界の恋愛には詳しいのだよ」
もうすぐ夕暮れ時だ、時間になったら手っ取り早く済ませるぞ、とベルが言うと、ガブリエルは
「本当に入れ替われたら何事も上手くいくのでしょうか?」
ガブリエルはいつにもなく、不安そうな顔でベルに問いかけた。
しかし、ベルは、「心配はいらないさ、もともとこうなるべきなんだから...」と小声で呟いたガブリエルは聞き逃し、聞き返すと、誤魔化され、さぁ、儀式を始めようと、ベルが言った。
続く
天使の名前が明らかになりましたね。実はまだ、名前決めてなかって作りながら考えたので、適当感満載ですが。最後まで読んでいただきありがとうございます、これからもよろしくお願いします。