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俺たちの冒険はこれからだ(フラグ用)‼︎

家に帰ると、見慣れぬショタが少女を待ち受けていた。

え、マジで誰これ?

魔王は来るって聞いたけど、ショタが来るなんて聞いてねえよ?

そんな心が少女の顔から読み取れる。


しかもドゲザしてるってどういう事やねんッ⁉︎


少女の内心は大荒れだッ‼︎


「この度は馬鹿で阿呆で単細胞で人の話を聞かない父親が迷惑を掛けて本当に申し訳ないッッッ‼︎」

「御前魔王の子供かぁぁぁぁあ!つうか、あの魔王子持ちかぁぁぁぁあ!」


あ、補足しておくと彼等が今居るのは目立つ街道では無く、猫猫亭二階___即ち彼等の私的生活スペース、そのリビングである。

魔王?少女の父親にこき使われてますが何か?

話を進めよう。

少年は深く頭を下げたまま、告げる。

その内容は、新魔王様しょうじょをドン引きさせるに値した。


曰く______


少年の母は、魔王国王都の小さなパン屋に生まれた。

母親の両親___即ち、少年の母方の祖父母は母親の誕生を大層喜んだそうな。


しかし。


『え、もしかしてこの世界って乙女ゲーの世界?』

『私ってばチョーカワイーんだけど⁉︎ヒロイン系⁉︎マジぃー♪』

『やっぱ最近の乙女ゲーって言えばシンデレラストーリーよねっよく分かんないけどきっとここもそうよっ‼︎』


…と、明らかに気狂きちがいな発言を繰り返eあっはははははははは超面(しれ)え。

プヒャヒャヒャヒャヒャ続きですね分かりました。だから時空超越魔法を使うのは止めるんだっ‼︎


えーあー、はい。

熟れた果実となった頃、義務付けられた学校生活が始まり___チョロい権力者おんぞうし達を落とし、卒業後、王妃となった。

…もちろん、夫は元魔王である。


と、普通は此処で「王妃を溺愛していた権力者達バカおんぞうしどもは王妃に貢ぐ為に人の国を侵略しに行った」になるのだが。


ここが、一味違うのだッ‼︎


まず、第一に。

母親は王妃となり、こう思った。


『私はこの国の王妃‼︎つまり王に次ぐ権力者ね!と言う事は、この国は私の物‼︎世の攻略対象びしょうねんも私の物よ‼︎』


世界最悪のジャイアニズムである。

逃げろ‼︎さもなくば魔女が来るぞー‼︎


と、思い虚しく。

現実は残酷で、母親が魔王に頼めば「おーけー」と即答。世の美少年達は国兵に連れ去られた。


お、恐ろしい…‼︎


はい、まあその後は分かるだろう。

10年後、未だ衰えぬ美貌チョロインルックス___魔族の寿命は300年だから当たり前だ___を保ち、多くの男を侍らせた彼女は思う。


飽きた、と。


さてさてここで問題です。

このクソチョロインはどのような発想に至ったでしょうか‼︎



はい、正解‼︎

答えは、


『この国に居ないなら隣国の美少年を連れて来ればいいじゃない♪』


です!

ほんと、清々しいとかもうそうやって済まされるレベルを超えた馬鹿‼︎


で、少女の国を攻め、呆気なくエンドを迎えたと。

あ、余談だが。

少年は不貞の子なんだぞ☆


と言う訳で。


「あの脳内お花畑母親クソババアがぁぁぁあッッ‼︎お陰で民からの信頼度0ッッ‼︎産業も傾いてるし、その上侵略返しだッッ‼︎ほんっとに魔王ぶちのめしてくれて感謝してるぜぇッッッ‼︎」

「そうだな。うん。大変だったな少年。元魔王しゅうじんなんざ気にせず羽を伸ばして、その溜まりに溜まった鬱憤を晴らしてくれ」

「うんっ…恩にきる」


男泣きする少年。珍しく同情して肩に手を置き慰める少女。

何だろう、少女と同じ苦労性を感じる少年である。

弄りがいがありそうだな、と思う。


「⁉︎なんか寒気が」

(作者ァ?)


あ、すいませんしたozz(土下座)

余談だけど、orzよりozzの方が土下座に見えない?


(人によりけりだろ)

「さあ、仕事するか」


ふーん…人によりけりか。残念☆

お仕事頑張ッ☆


(〝☆〟、多用しすぎだろ)


細かいことは気にしない(キリッ)
























___さて。

この世界はコメディー‼︎

この程度で終わるはずが無い!

そう、まだ出てきていない彼をお覚えだろうか。

彼が誰か分からない?僕、初めて読んだんだ、だって?

シリーズ読み直しオナシャス。




えー、気を取り直し。




さあ、皆で〝彼〟を読んでみよう!

せーのっ!

馬鹿勇者こてんてきれんあいはぁ‼︎







「魔王‼︎今日こそ貴様を倒してや、る…?」

「いらっしゃいませー。6名様ですね?席にご案内いたします」


見事な接客をする者。そう、それは紛れもなく魔王であった。

魔族特有の黒い双角は勇者が旅中で倒したどの魔族よりも長く、美しい。


あ、補足だけど。

王妃おはなばたけの取り巻き達は魔王以外全員勇者に倒されたんだよ☆


ぽかーんとする勇者とそのハーレム用員一軍。

なす術もなく魔王に連れられ席に座る。


「ご注文は如何なさいますか?」

「えー、じゃあ猫猫スペシャル六人分お願いします…じゃなくて貴様を倒しに来たぞ‼︎」

「猫スペ六つ入りまーす」

「あいよー‼︎」

「「「「「「スルーされた⁉︎」」」」」」


魔王の大声ちゅうもんほうこくに野太い声が返ってきた。

さて、勇者をスルーした魔王はチート能力【空間跳躍テレポート】を使って次の注文を取りに行く。


と、そこで少女参戦。


勇者唖然。ハーレム用員唖然。魔王ガクブル。


その後ろには…見た目麗しい少年。何を隠そう魔王の息子である。漆黒の角はまだ成長しきっておらず、かなり短い。


「嬢ちゃんビール二つ‼︎」

「コッチは唐揚げ頼むぜ‼︎」

「あんま飲み過ぎると嫁さんに怒られるぞ‼︎親父ービール二つ唐揚げ一つ」

「あいよー‼︎」


魔王の息子はその間にエプロンを身に付け、【空間跳躍テレポート】する。厨房に参戦。


ヒャッハァ‼︎厨房は戦場だぜ‼︎


と、ハイテンションな作者はさておきレア魔法【空間跳躍テレポート】のオンパレードに勇者一行は開いた口をパクパクさせていた。

ぷぷーっ金魚ですか(爆笑)


「き、君は何故此処で魔族を働かせて居るんだッ‼︎」


勇者が叫び、周りが注目する。

あいつ誰?勇者じゃね?ああ噂の?

ひそひそ飛び交う声。

丁度良く【空間跳躍テレポート】で厨房から出てくる少年。


「なんか親父さんが武器作ってるぞ‼︎」

「あのクソ親父何回言われたら満足するんだよ‼︎【空間跳躍テレポート】‼︎」


そう、反応して貰えるわけないよね☆

だって、以前の血闘で勇者は少女に負けてるし。

少女はスルースキルマックスだし。

しかも、親父さんがまたクソ武器を作り出したんだから。


ワナワナ震える勇者。

ずっと手袋を出し、少年に投げつけた‼︎


「決闘だ‼︎」


お前そのネタしか知らないの?


「血闘?」


そしてやはり変換を間違う少年。

やっておしまい。



















王都郊外、始まりの草原(仮)。


其処には高そうな剣を持って立つ勇者と、審判役として強制動員された少女、そして何だか分からないけど武器を持つ少年がいた。


え、少年の装備?

ちりとり、箒、バケツに雑巾ですが何か?


「……き、君、それで本当にいいのかい?」

「あ、正式な武装これなんでだいじょうぶっす。はい」


なんか敬語で答える少年。勿論頭には三角巾をつけ、エプロンを身に付けた掃除夫の格好である。


「はい、じゃー始め」


やる気の無さそうな少女の声で決闘が始まった。

距離を詰め、剣を振り下ろす勇者。その剣筋は少女との血闘の時より格段に腕が上がっていることを示している。

しかし、魔王の息子は伊達ではない。

箒で易々といなし、ちりとりで反撃に出る。


「ッ」


紙一重でちりとりを避ける。其処から思いっきり跳躍して距離を取る。

前を見据え___直後降りかかる数多の液体。


そう、これこそバケツに入っていたモノ。

対人類用浄化液___ただの水である。


効果?えっと…目眩しと減速?


「小癪な‼︎【大火球ファイアボール】‼︎」


勇者の詠唱で出現する大きな火の玉。煌々と燃えさかるソレが少年を襲うッ‼︎


「【防壁(シールド)】」


ちりとりを媒体として現れる透明の防壁の前に炎は無意味。ただ己の役目さえ全うできることなく消えていった。

しかし、それは織り込み済み。

詠唱後すぐに駆け出していた勇者は少年の目前___‼︎


「【転倒スリップ】」


だが、少年には通用しない。

雑巾を媒体として発動された魔法により、少年は見事にツルッと滑った。

箒で意識を刈り取られ、お寝んねする。


「はい終了。勝者、少年。じゃ、仕事に戻るぞー【空間跳躍テレポート】」

「ああ、【空間跳躍テレポート】」


さて、本日もグダグダと。

結局良い締めなんてサラサラなく終わる訳だが!


To be continue?


「いえ、す…ガクッ」


あ、勇者、きてたの。


はーい、じゃあまた、次回‼︎

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