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一塗りの魔法~LIP GLOSS~

はい、何の気なしに始めてしまった「Become brilliant,girls!」です。一話がものすごく短くなります。

登場人物の背景も何もない、日常の一場面を切り取ったような感じなので…。

さくっと軽く読み進められると思います。それでは!

キーンコーンカーンコーン。

終業のチャイムが鳴り、生徒たちは席を立つ。

私の鼓動は早くなっていた。だって今日は、久しぶりに彼に会えるのだから。



中学から付き合っている彼。残念ながら高校は別だけれど、時間を見つけて、彼との時間を大切にしている。最近は会えない日が続いて寂しかったけど、今日その思いが払拭されるとなると心が弾んだ。



急いでトイレに入って服装の確認。


スカートにしわがよっていないか。

シャツの襟がきちんとしているか。

リボンは曲がっていないか。

ブレザーにホコリがついていないか。

髪型は崩れていないか。



「…大丈夫そう」

鏡に映る姿を見て、ほっとする。

彼の前ではなるべく可愛くありたい、そう思うのだ。


そして最後の仕上げ。ポーチから取り出したものはパール入りのグロス。友達みたいに上手くメイクなんてできない自分にとって今はこれだけで精一杯。

特別感を出したくて、学校にいる間はあえてグロスはつけない。


唇につけて、一往復を上下二回。

やりすぎないように気をつけて真ん中に多めにグロスをのせる。

これだけで自分が女の子らしく気がするのだから、不思議なものだ。

このグロスは私に魔法をかけてくれる。

大好きな彼と一緒にいるときの、必需品だ。



私は駆け出した。彼が待ってくれている校門前へと。

魔法にかかった私を少しでも長く、見ていてね?


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