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あれ?

笑うように

笑うように

笑うように

笑うように 殺せ。







ぱち、っと。


「・・・・んん・・・・・、・・・?」


今日もまたつまらない日が重なって行くのだろうか。

そうだろう。

今日が来たのだから。

僕はそこまで思想を巡らせたところでやっと異変に気がつくことになる。

目が覚めた。

目が覚めた、はずだった。

いつもと変わらぬ天井が目前に広がっている、はずだった。

今日も一日ほどほどに行くぞ、おー!とやるせなく誓いを立て平凡な日常に馴染んでゆく、


はずだった。


あれ?


あれ?


なんかおかしいぞ。


なんか犯しいぞ。


だって。

だって可笑しい、だろ?

こんなこと、在り得ない、だろ?

僕は視力を失ったのだろうか。いや、そんな。不便極まりないぞ。これじゃあ慣れるまで一人で行動できないじゃないか。食事も満足にできない。

いや、今考えるべき事はそんな平和なものじゃないだろう。


まず、「自分は見えて、周りは白一色」とは。

この状態じゃ視力は失っていないが、そんな安心より先に解決したい事柄があった。


此処は何処だ?

と言うか、視力云々より先に考えないといけない問題なのは明らかだろう。

きっと寝ぼけていたんだ、うん。納得。

そろそろ真面目に考えよう。

だが真面目に考えるにしても、事実が、資料が、足りなさすぎる。


僕は朝起きて、・・・・・・・。・・・・・・・・・・、・・・・。


それだけだった。

ちくしょう、駄目だ。もう一度寝たら元に戻るだろう。此処は夢だ、断じて。

たぶん。




そんな馬鹿馬鹿しい思考を繰り返す僕に、声が掛けられるのは予想外だった。



「あんたさあ、誰?」



はい?


急に声を掛けられびくっとして横を向くと、白い空間の中に自分ともう一人、少し大きめのナイフを持ったやや長い黒髪の女の子が居た。

人。人間だった。人?人間なのだろうか?いや、人間に決まってるだろ。何を言ってるんだ僕は。

って、え、なんでナイフ?

疑問に思ったが別に僕を傷つける目的では無さそうなので気にしないことにする。


「あたしの質問聞いてた?誰っつってんだけど」

僕は心底うざそうな目つきで僕を見下している(勿論これは僕が胡座をかいているからで、けして女の子の方が背が高かったからではない)女の子に質問されて居ることに気付き、答えた。

「・・・誰って言われても」

「名前」

あぁ。

「速木異曲。速度の速に木って書いてはやさき、異なる曲でいきょくだ」

「変な名前ぇ。どうでもいいや」

なら聞くな。

と言うかそっちこそ誰なんだ。名前を訊くのなら最初に自分の名前を言うのがマナーだろう。

やっぱり漫画とかだったら「私は王女のルナよ」とか出てくるんだろうなあとか思いつつ、禁忌な話題とは到底思えなかったので、率直に訊いてみた。


「きみは?」

「はぁ?」

明らかに嫌がるんじゃねえよ。

「名前、教えてくれないのか?」

あごに手を当てて、理解できないという風に眉を寄せてこちらを凝視してくる。

宇宙人の発する言葉が分からないように。

理解するのに最低一分は必要だと言わんばかりに。

その子はやがて深くため息をついた後、呆れたように言う。

「何であんたに、教えなきゃなんない訳?」

・・・・・なんだかもう、絶句した。

呆れるのはこっちだ。


まともな会話はあきらめた方が良いようだったので、とりあえず適当に質問する。

「きみはこの世界・・・っていうか『此処』を把握してるのかい?」

女の子はこくりと頷いたあと、はじけるような笑顔をみせた。

さっきまでの態度からは想像できない、子どもらしく元気な表情だったので少し戸惑う。

強いて言えば、可愛かった。

「絶対出られないけどね!」

前言撤回、悪魔かこいつ。

「うふふ。うふ、ふふふ。ふふ」

















「だって此処が現実だから」





あれだけカテゴリがあって一つも該当しないってのはどうなのでしょうか(・・・

あんまり続かない予定ですが、予定は未定と言いますしね☆←黙

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