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1.俺は女好き?

異様な空気だ。


「アタシの事、覚えて 無いのか?」



「覚えてねぇなぁ。」



宇宙(そら)を放浪する中型宇宙船の中で、簀巻きにされた女と──悠然と操縦桿を握る男。


「第一、アタシを捕ま えてどーするつもり だよ?」



「海賊が人質とったら 不自然か?」



「いや別に。」



黒の軍服を着て床に転がっている女は、宇宙海賊に怖じ気も無い。

「ウォル。」



「馴々しく呼ぶな。」



「このコ誰?覚えてる ?」



簀巻きにされた軍服の女が床を転がって、操縦席の下にしがみついて震えている男の子に近付く。

首だけ起こして笑いかけた。


「ウォルの隠し子?」



「馴々しく呼ぶな。」



男は足下の子供を片手で猫のように掴み上げた。

男の子は毛布一枚にくるまり、今にも気絶しそうなほど張り詰めた表情だ。


「俺にゃ似てねぇなぁ」


「そーぉ〜?銀髪な辺 りソックリじゃん。」


「第一、心当たりが多 過ぎて判らん。」



「獣。」



「テメェも女だ。口に は気ィつけてねぇと 危ねぇぞ。」



「…お前に凄まれても 怖くないケドさ…お 前ホントに本気で覚 えて無いのか?」



「悪ィがテメェは記憶 にねぇなぁ。」



男は震え止まない子供を、女の側に投げ捨てた。


[マスター。追ッ手ガ 後方ニ。]


人口知能の声が危機を知らせる。

画面に追っ手の姿が映し出される。


「お前は覚えてるぞ、 クライスラー。」



[無駄口ヨリ、手を動 カス事をオススメす る。]


「…礼の一言も無いも んかね?」



[記憶喪失はマスター が勝手ニソウナッタだ け。

ソレデ私が感謝 シナケレバナラナイ理由 は皆無。ムシロ…]


人口知能の説教には辟易させられる。


「へぇへ。黙って仕事 しますよ。」



[良イ心掛ケダ、マス ター。見直シたよ。]

黒い軍用宇宙船が2機。

辺境の宇宙軍らしく、最新モデルとは程遠い中古品だ。


「あーあ〜…海賊。出 来れば逃げてくれな い?」



女が子供を腹に乗せて遊びながら言う。


「そりゃ向こうの出方 次第だな。」



言っている端から、説教臭い人口知能が、複数の熱源の接近を告げた。



うわ〜(汗)緊張の初投稿!!f(^_^;)感想なんて貰えたら歓び死にします…(爆)

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