歴史若道書き、かく語りき (4)
そろそろ疲れた……。君も?
男女に望めない純愛渇望説は、これは主張している人のトラウマなのか? と思ってしまう。もちろん完全に信用して心も体も、というのは少ないのかもしれないけれど、存在しない訳じゃなかろ? と。仮に存在しなかったとしても、理想論として異性の純愛を書けばいい事だと思います。であろ? 打算や養う・養われるなどの表には表れなくても存在する上下関係が男性同士では存在しない、と言っているけれど、こりゃあまた違うだろ、と。生物学的に優位とかっていうのは確かにあるよな、体力的なものとか筋肉の強さとか。あるいは優位とかは関係ないけど妊娠・出産して苦労するとか。でも、それと打算や上下関係がないというのとは直結しないと思うんであるよ。生々しい話になっちゃうけど、男性同士だって当然女役はいる訳で、リバが存在しうるという点はあるにしろ、「肉体的な上下関係」がない訳ではない。優位も劣位も無いとは思うがね、個人的には。常に女性役と男性役(という表現もまた問題なのかもだけど)が決まっている物が割と主流なやおい業界において、この説はちょっと違和感があるなあ。せめて希薄、くらいでとどめておきましょ。今の世の中、キャリアウーマンとか旦那さんより稼いでバリバリやって、世間的な地位もよっぽど高い人もけっこういる。養われるうんぬんはこういった意味で私はそれが即やおい好きとはならないと思う。打算がないか、これはもっと違うだろうな。……いや、これは事実か? 全てのジャンルを読んでいる訳ではないけど、表面上打算でもその実、好きだったから、というパターンが確かに多い。またそこから「やおい好きは本物のゲイには興味がない」という説にもつながる訳だけれど。
ゲイは打算もあれば乱交もあるかもしれない。すまん、問題発言。でも割とステディを重視しない人が多いとは聞くよね。「現実には存在しない」という点を取り上げるならば、ゲイのこういった実態(個人差を無視した固定観念からの一般論としての)は純愛とは程遠いから、ゲイそのものに興味が湧かないというのはこの人の主張と合ってはいる。だが、である。だったらどうして現実のアイドルやら何やらを追いかけて同人誌を作る? まあこれは「現実にはない」アイドルのゲイ事情を勝手に想像してきゃーきゃー言っているからだ、という説明は付く。じゃあ純愛はどうだ? 聞くところによると乱交や調教シーンのある作品もかなり氾濫しているそうですね。ならどっこも「純愛」を求めている訳ではないじゃないの、と。
要するに全てのやおい好きをひと纏めにして論じようとするから間違った認識が出てくるんだって。ゲイが好きでお友達として、一歩踏み込んでよきパートナーとして暮らしているやおい好きもいると聞きます。ゲイの方、いいの? という感じはしますが。本人たちが納得しているなら問題は何もないですがね。
…という、以上がせぇんせえ、それってあんまり納得できませーん、のコーナーでした。
駄菓子菓子、もうひと息頑張ってくれたまへ。
(次がこの章の最終話であります)
(5)へ。