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挨拶代わりにぶちかます

たまには真面目に評論。

 我が輩は歴史若道小説などというものを書いている。ジャンルはまだない。デビューもしていないから、ただ深い闇の中でひと筋の光を見てにゃあにゃあと鳴いているのを親友に相手してもらっているのみである。

 歴史若道。れきしじゃくどう、と読む。というか、読め。まだジャンル自体が確立していないのであるから、勝手に作れば良いのである。通常「若道」は「にゃくどう」と発音する事が多いのだが、何やらこんにゃくが、あんらぁー、アナタこんな世界がお好きなのぉー? じゃあアタシと遊んでいってヨォ、どぅおー? などとしなを作っているのを想起させるような響きなので、好かぬ。

 歴史若道もの、早い話が歴史小説の皮を被った男色ものである。ただし恋愛至上主義のBLとは大きく趣を異にする――はず。そのつもりで書いてはいる。おいおい書いていく予定だが、若道は崇高な精神性をこそ貴ぶ。恋死なん後の煙にそれと知れ つひに漏らさぬ中のおもひは、というのを聞いた事があるだろうか。実は我が輩も詳しくは知らぬ。だが、かの有名な山本常朝聞き書き『葉隠』に取り上げられた、男同士の恋愛の至高の形を表すものとして、我が輩の胸に巣食っている。うむ、厄介な居候よ。

 BLとの違いがだいたい解って頂けたであろうか。――うむ? BLとは何ぞや、とな。これは相済まぬ、その説明を失念しておった。

 では改めて。BL、すなわちボーイズラブの略語である。いたいけなオトコノコ同士の恋愛、それも肉体関係のかなり詳細な描写を伴ったおとろしい、腐女子という種族のオナゴの大好物である。うむ、腐女子の説明も必要であろうな。ふじょし、と読む。婦女子の誤変換ではないぞ? カワイイ……なんか近頃はむくつけき筋肉派とかロマンスグレーのオジサマが三度の飯より好物なおぜうさまも多いと聞くが、ともかく男性同士のガチンコ勝負インザベッドが主目的の作品をこよなく愛するれでぃの事である。

 何だそりゃあ、と愕然とされた貴公はちと時代の波を読まれたし。今日日の書店にはたいていそれ専用のコーナーまで設けられている。そして、そういった作品を読むのは女子に限ったことではない。まあこちらは当然といえば当然、ゲイやバイのお兄さま方が読まれるそうだ。彼らにとってこれは単なる少々過激な恋愛小説であるそうだからな、こちらは充分諒解可能であろう。

 問題は腐女子の皆々様。なぜおなごの身でありながら男性同士の恋愛を好むのか。これは一筋縄ではいきませぬな。というわけで、次回はそれについての考察をば。

        (2011年1月9日)


次回未定。ただし必ずや書く。待たれたし。

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