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星環プラネリア  作者: たなばたばたばた
17/21

17話 自己満足じゃなかった

閲覧ありがとうございます!

次回もよろしくお願いします

ぼくは、神楽偉月(かぐらりつき)

小学三年生で、毎日学校に通う日々を送っている。

…でも、全然つまんない!勉強も、同級生と喋るのも!

算数は今、割り算あたりを習ってるけど、いや、できるし!

小数点とか分数も分かるし!てか教え方が下手くそ!

先生、ぼくの方が絶対上手く、簡単に説明できる自信あるよ?!

そんな回り道して教えたらみんな嫌になっちゃうよ。

…まぁ、公立だから仕方ないか…。

お母さんに「小学受験したい!」って言ったけど、

やらせてもらえなくて……。あーつまんないなぁ…。


友達との会話だってつまんない。

ぼくが好きなゲームの話をしてる時あるけど、

例えばFPS、話聞いてるだけで立ち回りが下手くそ。

だから、適当に、

「へぇ〜、〇〇くんってゲーム上手いんだね!」

…とか言ってる。小3で人の話聞いて、

褒めれるって中々できないことだと思うよ?

だって、みんな自分に必死で自分が大好きだから、

例えばぼくが楽しかった話をしても、

「へぇ〜そうだ!聞いてよ!ゲームでレベル上がった!」

とか繋げる奴らが大半だからね。

後々、下ネタがくだらなすぎる。

そんなので笑うの?幼稚すぎるでしょ。…いや幼稚か。

ぼくはディープで大人な下ネタが好き。

███とか███とか███とか███(省略)

なんかぼくを楽しませてくれる人はいないかなぁ〜って、

探してたの。そしたらね、

遊びがいがありそうな人を見つけたの!


その人は明らか根暗、陰キャの人種。

…でも、大人っぽい、何だか惹かれちゃう…。

その人は下校中みたいだ。…今、19時だけど?

姿を見る感じ、高校生…。こんな時間まで学校にいたの…?

「お兄ちゃん、こんばんは!」

「こ、こんばんは…どうしたの、君、小学生だよね?

こんな時間まで外にいたら、ママに怒られちゃうよ。」

ぼくは「お兄ちゃんこそ!」

って言おうと思ったけど留まった。顔にアザが…。

そういうことか。…お互い孤独同士、いいじゃないか。

「お兄ちゃん!ぼくと友達になって!」

「ぅえ、べ、別にいいけど…。

君とかなり年齢離れてると思うけど…?」

「ぼく、大人と話してる方が話合うんだ、

だから、お願い!あと名前教えて、ぼくは偉月ね。」

「まぁ、いいよ…よろしくね、偉月くん。

自分はね…野花藍霧、だよ。」

「じゃあ藍霧兄ちゃん!よろしく〜」


それからぼくの人生は楽しくなった。

藍霧兄ちゃんが通る時間帯に待ち伏せして

捕まえて、色んな話をした。藍霧兄ちゃんは理想すぎる。

会話のキャッチボールが出来るというか…。

話していてすごく楽しい。

スマホで連絡を交換し、メールでも喋るようになった。

そして、ぼくの部屋でゲームに付き合ってもらう…いや、

あれ、明らか藍霧兄ちゃんがぼくのサンドバッグ状態だけど

一緒にゲームもたくさんした。

一人でずっとやり込んでいた数々のゲームを、

藍霧兄ちゃんと一緒にできてとても楽しかった。


あれからかなり時が経った。

相変わらず藍霧兄ちゃんと過ごす日々は楽しいよ。

…でも、昨日が楽しい日々の終わりだったなんて、

この時のぼくは知らなかった____


今日は藍霧兄ちゃんのことを待ち伏せしていた。

そうしたら、後ろから2人の男子高校生に

いきなり抱えあげられ、抵抗したが、

ここは頭脳、では乗り切れる場面ではなかった。

ぼくは無理やり車に乗せられ、…着いた場所は海だった。


何を言い出すかと思えば、

「野花藍霧を殺してほしい」…バカじゃねえの?

こいつらは藍霧兄ちゃんをいじめているヤツら。

まぁいじめられてるのは知ってたよ。初めて会った時から。

あえて触れなかったよ。嫌な思いするかもだから。

でもぼくは助けてあげることができない。

だからせめて、ぼくと一緒にいて、

その時間を忘れて楽しんでくれたらなって思ってた。

藍霧兄ちゃんを殺す予定はなかったけど、

藍霧兄ちゃんがぼくと仲良いことを知り、

こいつらは唯一仲のいい、信じていたぼくに

殺されたら絶望するんじゃね?って考えらしい。

…本当に馬鹿げている。

「そんなこと、するわけないじゃん。最低だね、あんたら。」

…と言った瞬間。そいつらが近づいてきたと思ったら、

ぼくを担ぎあげて……海に僕の体をぶん投げた。

服着てるし、泳ぐの無理だし、

藻掻くとどんどん体が沈んでいく。

苦し、い…憎い…アイツらは人間の皮を被った悪魔だ。

最期には、聞きたくもない、

水中からでも聞こえるアイツらの笑い声だった______


地球「神楽偉月…。…!偉月くん?!ねぇ、君なの…?」

月「だからそう言ってんじゃん…藍霧兄ちゃん…。」

地球「心配していたの、いきなり姿も見なくなったし、

連絡もつかなくて、お母さんに聞いても知らないって…。」

月「お母さんに関してはあえて言わなかったんだろうね。

お母さんなりの優しさだと思う…でも、死んだこと、知っていてほしかったなぁ…!藍霧兄ちゃんの……ばかぁ!!」

月くん…偉月くんの目から大粒の涙が流れ落ちる。

初めて偉月くんが泣いているところを見た。

…今まで、自分のために耐えてくれていたんだ…。

自分は偉月くんを抱きしめる。

地球「ごめんね…自分のせいで酷い目に遭って…。」

いつの間にか、自分も泣いていた。

地球「偉月くんが、自分の辛いことを忘れさせようと、

楽しませてくれようとしてたの、分かっていたよ…!

すっごく楽しかった…!あの時は辛いこと全部忘れられた…」

月「…!ありがとう…、ぼくも楽しかったの…。

自己満足だけじゃなくて……良かったぁ……。」


それからしばらく、2人で一緒に泣いて、落ち着いた頃、

無言の時間が流れる。…今しかない。

自分は初めて自分から偉月くんに…。

月「?!…え、あ」

月くん…偉月くんにちゅーをした。

地球「いつも…月くんから…

偉月くんからばっかりだったから…。

じ、自分からもしないとなって!お返し!大好きだよ!」

月「……!…ありがとう…地球……藍霧兄ちゃん…。」

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします

…自惚れかもですが、最後らへん、うるっときました

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