妖夜 第壱話 始まり(前編)
私の朝は、いつもバタバタしている。
今日も、案の定遅刻ギリギリの時間帯に起きてしまい、
髪の毛もボサボサのまま私の相棒(自転車)に乗り
出来る限りのスピードを出して学校へ向かう。
タイムリミットまで後、5分。
ー・・・間に合え!!・・・ー
私は、自転車のぺダルが壊れんとばかりの力でこぎながら
坂道を上った。
学校が、見えてきた。
タイムリミットまで後1分。
上靴を履かずに自分の教室まで
階段も三段飛ばしで駆け上ってゆく。
ガラッ!!
「おはようございますっ!!・・・ってあれ?」
志受屡は教室に入って拍子抜けをした。
その理由は・・・
「あっ。おはよう!。志受屡。」
元気に手を上げ雫があいさるをする。
「よっ!」
夢史も雫にならい手を上げ挨拶。
「お早う^^」
白はおずおずと手を上げはずかしそうにわらいながら挨拶した。
「・・・。三人だけ?」
挨拶に頭を軽く下げ答えつつ疑問をぶつける。
「うん。」
雫、白、夢史がそれぞれうなずく。
そう。もうすぐチャイムが鳴るとゆうのに
教室には私を合わせて四人しかいなかった。
「他の皆は?」
周りをキョロキョロ見渡しながら言う。
「知らね。」
「何かあったのかな?」
「先生も来てないみたいだし・・・。」
キーンコーンカーンコーン
始まりを告げるチャイムが鳴った。
私達はそれぞれ席についた。
ー*-*-*-*-*-*-*-*ー
「先生、来ねぇな。」
「どうしたのかな?・・・他の生徒も来ないし。」
「んー。今日休みだっけ?学校。」
「いや。そんな事ないと思うよ。だって今日、木曜だし。」
嫌な予感がして仕方がない・・・。
そう思ったのは私だけではなかったようだ。
私達は同時に溜息を吐いた。
そして沈黙が落ちる。
「そういえば・・・。」
そんな沈黙を破ったのは私の男友達の坂乃 夢史だった。
「どうしたの?何か心当たりでもあったの?」
「あるんなら。早くいいなよ。」
上から、私の相談にいつも乗ってくれる大切な友達の雪久 白。
この子には、いつも感謝してるんだ。
軽い相談から、重要な相談まで全部乗ってくれる
親切な子。
そして、私の親友。茜 雫。
とっても頼りになれる子なんだ。
私達の父と母は妖退治専門の“神子”。
まぁ、話すと長くなる以前に私妖信じないけどね。
「・・・。俺、聞いたんだよ。」
夢史が深刻そうにいう
「何を?」
私達はそんな夢史を凝視する
「ウチんとこの生徒が“明日、白蓮神社に行こうよ!”ってさ。
言ってたんだよ。」
「・・・それ、ヤバくね?」
雫が冷や汗をながしながらいう。
「うん。やばいね。」
たいして、夢史は冷静に言ってのける。
しばしの沈黙。
「いやいや。言ってる場合じゃないよ!」
「私達も、早く行かなきゃ!」
そして私達は学校を出て光の如き速さで白蓮神社に向かった。
長いので、前編と後編に分けます。
長くてすいません;;
まだまだ、続きますがどうぞよろしくお願いします!
ここまで読んでくれてありがとうございます!!