希望
街の人や村の人が集まり悪いのは、神ダルマンだと騎士達もわかっていた!ダルマンは神、人間が立ち向かってどうこうなるものではなかった。
処刑用に弓とヘパイストの作った10本の矢が用意された。
ハリスは、神ダルマンに抗議に行った。
騎士達がハリスを阻止した。
「お願いです!フローラ様の処刑を辞めてください」
騎士達はハリスを通さなかった。処刑の時間が近づき村の人や街の民!音楽家やフローラに関わった人達は手を合わせて祈った!心正しき神様がいるのでしたらフローラ様をお助けください。
ハリスは、ダルマンが取り合ってくれず、大きな声で民衆に叫んだ!!「皆さん!フローラ様は、悪い神ではありません!!私達は、そこにいる2人の男爵と大勢の殺し屋に襲われたのです!フローラ様が私達を救ってくれたのです」
ハリスは、死を覚悟した。
こんな事を言えばダルマンに殺される!死んでもいいフローラ様のことを信じてくれる人が1人でも多くいてくれれば。
騎士達が、ハリスを何発か殴った!イダスが怒った!「それ以上殴るんじゃねぇ!俺達は騎士だろうが」
イダスがハリスの側に行き耳もとで話し掛けた「あんた逃げな!殺される」
「私は、逃げないフローラ様を置いて逃げるわけにはいかない」
イダスは、何もできない自分にイラだっていた。
処刑の準備が整った。
ヘパイストの矢は、神をも殺せる!父さんどうするの?このまま処刑されるのを見てるだけなんて!アントリュウスは我慢できなくなった。
ナイフを持ち処刑台の檀に上がりフローラの胴体に巻かれてる縄を切りはじめた。
兵士達がそれを止めようとしたが!ダルマンが兵士を止めた。
「いいからやらせておけ!神でも切れない天界の縄を人間なんかが切れる訳がない!余興を行う!」
兵士に指示をした。
「弓であの小僧に一本づつ矢を射て!どこまで持ちこたえられるか!おもしろいだろう頭と心臓は狙うな直ぐに死んではつまらんヘパイストの矢は使うなあれはフローラを殺す為に用意したものだ」
兵士が縄を切ろうとしているアントリュウスに矢を放った!背中に刺さりにブスッと音がした。
アントリュウスは、苦痛な表情をしたが縄を切ることは、やめない。
「アントリュウス!私はいいから早く逃げて!!私は、またすぐに蘇る」
「すぐって!どれくらいですか?」
会話中に2本目の矢が突き刺さった!ブスッと音がした!アントリュウスは苦痛な表情をした。
「千年くらいかな!?」
「その頃に僕は生きてません!あなたが死ぬところを見ているだけなんてできない!」
ブスッと音がした!3本目が刺さった!ウゥ〰️〰️
3本目が刺さり!アントリュウスは、目が霞んだ!背中は、すでに血だらけになっていた。
アントリュウスは、「僕はあなたを助けたいんだ」
アントリュウスは諦めない。
4本目が刺さった!矢が刺さる度にアントリュウスの苦痛な表情!!
ダルマンは「しぶといな!なかなか頑張るじゃないか!いい見せしめだな」5本目が刺さりアントリュウスは口から血を吐いた。
ハリスは、アントリュウスが弓に射たれてるところに気づき処刑台に向かった!
「やめろ!アントリュウスそれは、私がやることだ!」
兵士達はハリスを止めた!ハリスは、殴られ気を失った。
そして6本目が刺さった!絶望を感じたがフローラの顔を見る度に守りたい!フローラ様を助けたい!絶対あきらめない助けるんだ!
必死に縄にナイフをいれた!すると縄が切れた。
アントリュウスは、意識もうろうとしながらフローラの手首の縄も切った。
フローラは、両手でアントリュウスの頬を触った。
泣きそうな震える声で「アントリュウス!痛くないの?なぜ笑ってるの?」
苦しそうな表情の中で微笑みながら「嬉しいんだ!あなたを助けることができた」と言って意識もうろうとなり膝を着いた。
「痛かったでしょ!すぐ治してあげるね」
民達は、それを見て驚いた!一番驚いたのはダルマンだった。
切れるわけねぇだろ天界の縄だぞ!神でも切れない縄がなぜ人間何かに!そうだ!そういえば昔聞いたことがある!人間には、神の攻撃がまったく通じないものがあると!これが希望というやつか!?
「もうガキは、いい!急げ!フローラにヘパイストの弓でありったけの矢を射て~!!」
フローラは、アントリュウスを抱えて移動しようとした。
アントリュウスの耳にダルマンの声が入った!ダメだ、あの矢がフローラ様に当たっては!
最後の力を振り絞り立ち上がり弓を放つ方向に向いて両手を広げてフローラにヘパイストの矢が当たらないように体で矢を受け止めた。
ヘパイストの矢が全てアントリュウスに突き刺さった。
アントリュウスは血を吐き倒れた!!
アントリュウスゥ~~~~~~
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~
イダスは、兜を地面に叩きつけた。
「やってやらんねぇよ!」
グレンは、イダスに「騎士や辞めるのか?」
「辞めねぇよ!少年を弓で殺すのが騎士のわけねぇだろバヤロゥ!俺は、弱き民を守る騎士だ」
フローラは、今までにない強い怒りと悲しみの涙で黄金の翼がひときわ強く耀いた!黄金の翼にダイヤモンドを散りばめたような輝きがおきた。
精霊が剣になり空を飛び弓を放った兵士を全て斬り殺した。
伯爵と2人の男爵は、ダルマンを置いて逃げようとしたが!フローラは見えない速さで追いつき首が3つ吹っ飛んだ。
そして、ダルマンの前に立った。
剣でダルマンの腹を刺した。ウギャァァァァァ~~~ダルマンは悲鳴を上げた!必死に逃げようとした。
フローラは、背中から剣を突き刺さした。グサッ グサッ グサッ ダルマンは、苦しそうに悲鳴を上げ命乞いをした。
「お願いだ!許してくれ!もう悪い事はしないあなたの配下になる」
フローラは、更に剣を刺した!ウギャァァァァァァァ~~
「神のくせに剣で刺されたくらいで悲鳴をあげるのか!アントリュウスは悲鳴を上げなかったぞ!!」
そう言って何度もダルマンを剣で刺した。
ダルマンは、悲鳴を上げ続け衣服だけ残して消滅した。
フローラは、アントリュウスの所に行った。
倒れているアントリュウスの体に刺さった矢を抜いた!無惨な姿を見て涙が溢れてきた!!
アントリュウスゥ~~~
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~
空を見上げて大きな声で泣き続けた!泣いても泣いても涙が止まらなかった。