遊んであげる
手合わせが始まった。
アントリュウスは、適当に構えた。
アテナが、アントリュウスを見て「なぜ、本気で戦わん?」
「だって、君も本気じゃないでしょ!オーラが弱すぎるよ」
「何をー!」
アントリュウスの言葉に屈辱を感じ、殺意が湧き上がった。
アテナが、怒りのオーラを放ちアントリュウスに斬りかかった。
だが、アントリュウスは、軽く避けた。
闘技場で見ている神々から、アントリュウスの余裕の戦いに驚きを見せた。
「アテナ様の本気の剣がかすりもしない!」
「余裕の表情だ」
「笑いながら神を殺す殺戮の神の噂は、本当だったのか?」
神々の声がアテナの耳にも入った。
アテナは、全てのオーラを発して!剣にそそぎ込み本気でアントリュウスを殺しにかかる構えをした。
「アテナ!少しは、本気を出したみたいだね」と笑いながら言った。
周りでみている神々が「アントリュウスが笑った」
アテナは、アントリュウスの笑った顔と神々の言葉が耳に入り激情した。
「アントリュウス!死ね~!」
凄まじく巨大なオーラを放ち斬りかかった。
アントリュウスは、消えたかのような速い動きで避けた。
避けただけで、その後、攻撃をしなかった。
アントリュウスを見て
「何故、斬りかかって来ない!?貴様の、その態度は、侮辱だ!戦う相手に全力を出すのが礼儀であろう!」怒りに体を振るわせながら言った。
「私は、そもそも戦いは、好きではない!」
アルテミスが魂の繋がりでアントリュウスに話しかけた。
「アテナは、厄介よ!今、殺しておいたほうがいいわ」
アフロディーテが戦いの観戦で興奮した。
「アントリュウス~!殺っちゃって!奥さん見てるよ!頑張れ~」
言った後に、しまった!ゼウス側のアテナを応援するべきだったと思った。
周りの神々もアフロディーテの応援に反応した。
「アテナも頑張れ~」と大きな声で言った。
これで良し!
アントリュウスは、ゼウスに尋ねた。
「本当に殺して構わないんだね」
「構わん、これは、戦争ではない、試合だ!遺恨は、残さん殺れ!」
アントリュウスは、オーラ放ち神の力を解き放った!黄金の翼が強く輝き戦闘モードに入った。
その巨大なオーラに神殿が揺れた。
アントリュウスのオーラと殺気がアテナを呑み込んだ。
アテナは、アントリュウスのオーラに飲まれた。
「何だ!?こんな巨大なオーラ、今までに感じた事がない!」
アントリュウスの殺気がこもった紅い瞳に睨まれた。
アテナは、恐怖を感じていた!
体が動かない!?
アテナは、オーラを使い体を動かそうとした!
クソッ殺しやる!
アテナは、自分の剣の先を見た!
何故!?・・・私の剣が揺れている?
そして手と足が震えている事に気づいた。
彼奴は、私に何をした?
まさか、私が恐怖で震えているというのか?
それに何だ?この私の首の横にある剣は?
「アテナ!終わりにしよ!」
アントリュウスの言葉が耳に入り、状況がわかった。
いつの間に!?
彼奴が剣を止めてなければ、私の首は、切り落とされていた!
「蘇生できるとはいえ死を味わうのは、いいものではない!」
「もういいだろ!ゼウス」
「甘いなアントリュウス」
「ああ!私は、平和主義だから、戦いより畑仕事の方が好きだ」
「アテナ!もう少し強くなったら、遊んであげるよ」
アテナは、膝を落とした。
アントリュウスは、ゼウスに言った。
「自分の国とアルテミス、それ以上は、望まない!話しは終わった事だしそれじゃあ帰るね!サヨナラ」
アントリュウスは、アルテミスと手を繋いで帰って行った。
「ねぇ!アテナは、厄介よ殺しておくべきだったわ!後で何をしてくるかわからないわよ」
「もう、これからは誰も殺さなくていい時代を作りたいのよ」
「ねぇ!さっきの貴女のオーラ凄かったわね!私と初めて出会って戦ったとき、あんなオーラを出さなかったのは何故?」
「あの時、アルテミスが綺麗で見とれてしまって殺せないよ」
「その時に既に私に惚れてしまったのね」
「うん、あの時から大好きだよ」




