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神の翼~黄金の翼の女神~ 前世編  作者: 和(のどか)
第五章 黄金の翼の女神
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遊んであげる

 手合わせが始まった。


 アントリュウスは、適当に構えた。


 アテナが、アントリュウスを見て「なぜ、本気で戦わん?」


「だって、君も本気じゃないでしょ!オーラが弱すぎるよ」


「何をー!」

 アントリュウスの言葉に屈辱を感じ、殺意が湧き上がった。


 アテナが、怒りのオーラを放ちアントリュウスに斬りかかった。


 だが、アントリュウスは、軽く避けた。


 闘技場で見ている神々から、アントリュウスの余裕の戦いに驚きを見せた。


「アテナ様の本気の剣がかすりもしない!」


「余裕の表情だ」


「笑いながら神を殺す殺戮の神の噂は、本当だったのか?」


 神々の声がアテナの耳にも入った。


 アテナは、全てのオーラを発して!剣にそそぎ込み本気でアントリュウスを殺しにかかる構えをした。


「アテナ!少しは、本気を出したみたいだね」と笑いながら言った。


 周りでみている神々が「アントリュウスが笑った」


 アテナは、アントリュウスの笑った顔と神々の言葉が耳に入り激情した。


「アントリュウス!死ね~!」


 凄まじく巨大なオーラを放ち斬りかかった。


 アントリュウスは、消えたかのような速い動きで避けた。


 避けただけで、その後、攻撃をしなかった。


 アントリュウスを見て

「何故、斬りかかって来ない!?貴様の、その態度は、侮辱だ!戦う相手に全力を出すのが礼儀であろう!」怒りに体を振るわせながら言った。


「私は、そもそも戦いは、好きではない!」


 アルテミスが魂の繋がりでアントリュウスに話しかけた。


「アテナは、厄介よ!今、殺しておいたほうがいいわ」


 アフロディーテが戦いの観戦で興奮した。

「アントリュウス~!殺っちゃって!奥さん見てるよ!頑張れ~」

 言った後に、しまった!ゼウス側のアテナを応援するべきだったと思った。


 周りの神々もアフロディーテの応援に反応した。

「アテナも頑張れ~」と大きな声で言った。

 これで良し!


 アントリュウスは、ゼウスに尋ねた。

「本当に殺して構わないんだね」


「構わん、これは、戦争ではない、試合だ!遺恨は、残さん殺れ!」


 アントリュウスは、オーラ放ち神の力を解き放った!黄金の翼が強く輝き戦闘モードに入った。


 その巨大なオーラに神殿が揺れた。


 アントリュウスのオーラと殺気がアテナを呑み込んだ。


 アテナは、アントリュウスのオーラに飲まれた。


「何だ!?こんな巨大なオーラ、今までに感じた事がない!」


 アントリュウスの殺気がこもった紅い瞳に睨まれた。


 アテナは、恐怖を感じていた!


 体が動かない!?

 アテナは、オーラを使い体を動かそうとした!


 クソッ殺しやる!


 アテナは、自分の剣の先を見た!

 何故!?・・・私の剣が揺れている?


 そして手と足が震えている事に気づいた。



 彼奴は、私に何をした?


 まさか、私が恐怖で震えているというのか?


 それに何だ?この私の首の横にある剣は?


「アテナ!終わりにしよ!」


 アントリュウスの言葉が耳に入り、状況がわかった。


 いつの間に!?

 彼奴が剣を止めてなければ、私の首は、切り落とされていた!


「蘇生できるとはいえ死を味わうのは、いいものではない!」


「もういいだろ!ゼウス」


「甘いなアントリュウス」


「ああ!私は、平和主義だから、戦いより畑仕事の方が好きだ」


「アテナ!もう少し強くなったら、遊んであげるよ」


 アテナは、膝を落とした。


 アントリュウスは、ゼウスに言った。


「自分の国とアルテミス、それ以上は、望まない!話しは終わった事だしそれじゃあ帰るね!サヨナラ」


 アントリュウスは、アルテミスと手を繋いで帰って行った。


「ねぇ!アテナは、厄介よ殺しておくべきだったわ!後で何をしてくるかわからないわよ」


「もう、これからは誰も殺さなくていい時代を作りたいのよ」


「ねぇ!さっきの貴女のオーラ凄かったわね!私と初めて出会って戦ったとき、あんなオーラを出さなかったのは何故?」


「あの時、アルテミスが綺麗で見とれてしまって殺せないよ」


「その時に既に私に惚れてしまったのね」


「うん、あの時から大好きだよ」


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