神秘の山奥
「じゃ!俺は行く所が有るから」
そう言ってアントリュウスは、立ち去ろうとした。
アルテミスが止めた。
「お前、私の神殿がどこにあるのか知ってるのか?」
「知らないけど、アルテミスの名前は有名だから行こうと思えば調べればわかるだろ!」
「呆れるわ!私の神殿がアポ無しですんなり面会を許す訳ないわ」
「行って面会して貰えなかったら伝言して連絡を待つとか、なんとかなるんじゃない?」
「お前と話してると話しが進まん、特別に私の神殿に案内してやる付いて来い!」
「いや!アルテミスの神殿には、行ってみたいけど今日と明日は、予定があるから明後日でどう?」
「今日、お前は、これから何処へ行くんだ」
「この山の奥だよ!友達と久しぶりに再開なんだ」
「山の奥?奥には、特別変わったものなどなかったぞ!この山で誉められた物と言ったらこの川くらいだ」
「この奥に神秘の山奥があるんだ」
神秘の山奥って?何もなかった⋯アルテミスは、興味を持った。
「私も付いて行ってやる」
「ここの川よりもっと綺麗な川があるんだ!さっき水浴びの邪魔をしてしまったからお詫びに招待するよ」
アルテミスを案内して山の奥に進んだ。
「ここの神秘の山奥の事は、他の神には内緒だよ!でも、わかっていても入れないけどね」
この山を全部見たけど!何も無かった、アルテミスは、どんな所なのか期待していた。
「荒らされたく無いから結界を張って隠してるんだ!精霊さんの許可がないと入れないよ」
アルテミスに、「こっちだよ!ここから結界に入るからね」と言って神秘の山奥に入った。
アルテミスは、オーラを感じ、入った瞬間まさに神秘の山奥だった。
アルテミスを川に案内した。
「ここが神秘の川だよ」
アルテミスがその川を見て驚いた!天界でもこれ程の美しい景色は、それほど無い。
手で水をすくうと水に光が反射してキラキラ輝いた!水の鮮度と周りの景色、木や植物の生命力を感じる美しさに見いってしまった。
アントリュウスがアルテミスに言った。
「その川、気持ちいいよ!俺もよくここで水浴びしたんだ!」
「アントリュウス、その手には乗らんぞ!そう言って、また私の水浴びを覗き見するつもりであろう」
「もうしないよ、君のオーラは覚えたから水浴びが終わるまで近づかないよ」
そんなつもりないのに!信じてくれないのかな?
「俺は、向こうで友達と話しをしてるから、安心して!もう君に殺されそうになるのは、ゴメンだよ!」
「そう!信じてあげるわ」
「それじゃあ向こうに行ってるね」
アントリュウスは、更に奥へ行った。
精霊達が現れた!
「フローラ久しぶり!」
アントリュウスのオーラを感じて精霊達がみんな集まって来た。
「久しぶりね!私ねアントリュウスに名前変わったんだ」
「見た目や話し方は、どちらでもいいよフローラだってわかるから、ああ!でもアントリュウスって呼ぶよ」
「ここに来ると落ち着くわ私の家!」
「アントリュウスがいなくなってからここのオーラが少し弱くなってたんだよ」
「でも、アントリュウスのオーラ凄いね!もうほとんど大人になってるよ、また一緒に居られる?」
「ええ!私は、もう天界に行っても直ぐにこっちに戻って来れるようになったんだよ」
話しをしているとアントリュウスのオーラに気づいて動物達も集まって来た。
アルテミスは、神秘の山奥が気にいった。
綺麗な水、凄い生命力を感じる!アントリュウスって噂に聞いてるのと違う!悪い神には思えない、女性見たいな綺麗な顔、あの紅い瞳も綺麗、私としては、嫌いじゃないけど、あいつ私の裸を見たんだから、裸を見られてなかったら騎士にしてあげてもいいんだけど、ダメよ見られてるんだから!水面に仰向けに空を見た。
静かで綺麗な眺め、かなり長く水浴びしたわ、そろそろ出よう!川から上がりオーラを使って体を乾かした。
アントリュウスの方へ向かった。
アントリュウスの周りに小さな精霊達が集まっていた!そして動物達がたくさんアントリュウスの側にいた。
熊や狼、兎や色々な動物達が仲良くしている!狼と兎が仲良しって?その光景を見ていて心が癒された。
そして、小さな精霊達がキラキラ輝いている光景に感動して涙を流してしまった。
アントリュウスと目が合った。
アントリュウスは、然り気無く目をそらした。
えっ何でアルテミス泣いてるの!?
アルテミスは、然り気無く違う方向を見て誤魔化した。
ちょっと待って、私、何で泣いてるの?これは、アントリュウスのせいで無く、あの精霊や動物達とこの美しい景色に感動したんだから、これは、無効よ!あいつ気がついたのに目を反らした!あいつも自分が感動させたもので無いと思ってるのよ!
アルテミスは、アントリュウスの所へ行った。




