お礼
「私のような弱小動物の神なんて動物の国までたどり着けないかもしれません!」
フローラは、タヌキンナの必死に頼む姿を見ていた。
「弱小動物の神は、動物の国でしか生きていけません!あの国以外では、捕まって奴隷にされるか虐待を受けるかです!もし連れてって頂けたらお礼を差し上げます」
「お礼をくれるの?楽しみね!送ってあげるわ!」
「あのフローラ様!お礼と言っても、それほどたいした物は、差し上げられないのですが・・・」
「そうなの!楽しみにしてるんだから強くなかったらつまらないわ!」
「えっ!強くないというのは?」
タヌキンナは、フローラの顔を見た。
タヌキンナは、心の中でヤバイこの神!私の心を読めるの?この神に嘘をつけない。
フローラが喋る前に土下座をして謝った。
「ごめんなさい!私は、動物の国へフローラ様をお連れしキマイラという恐ろしい魔獣に差し出そうと思っています」
フローラの顔色を見た。
怒ってなさそうだったので
「なぜわかったんですか?心が読めるんですか?」
「読めないわよ!上手く説明出来ないけど、会話してて所々にに変な感じがした!あなたの魂が汚れたのがわかった、お礼を誰かに差し出すような!あなた多分知らず知らずに私にお礼と言ったときにキマイラにお礼をと頭に浮かんだんじゃない?」
「私を殺しますか?」
タヌキンナは震えだした。
「殺さないわよ!あなた嘘は、つくけど本当に悪い神には思えない!可哀想で助けてあげたくなる!」
タヌキンナは、ほっとした。
「私は、キマイラに綺麗な女性とか労働力として使えそうな神とかを騙して連れて行く事をさせられてます!ですが双子のエルフに捕まってここで奴隷にされてました」
「騙さなくても普通に頼めばいいでしょ!」
「頼んでも助けてくれる神なんかいません!私、生きていくために騙す習性がありまして本当に申し分けありません」
「習性だとしても許されることではないわ!」
「ごめんなさい!私、人間界でタヌキだったんですが能力が強かったのでタヌキから神に転生したのですが神の中では弱すぎていつも殺されかけてます」
「神の世界も大変ね?」
「はい!隠れていないと殺されてしまいます!フローラ様を騙して連れて行けば報酬も貰えます!騙される側のフローラ様がお怒りになる気持ちは分かります」
「あなたは、生まれた時から騙して生きてたの」
「いえ!生まれてすぐは、騙すより騙されてました!」
「いつ頃から騙し初めたの?」
「子供の頃、母親と散歩していたら狼の神がでできたのです!母は、私を狼の前に放り投げたのです!狼が私を襲ってるあいだに母は逃げました!私、必死で逃げ切りました!それ以来、私は、母を信じてません」
「お母さんとは、それっきり会ってないの?」
「いえ!その夜、家に帰って母に文句を言いました!そうしたらケーキを買ってくれたので許しました」
「なんか!お母さんはケーキをあげると許されると思ってたような気がする」
「はい!母も子供の頃、魔獣の前に放り投げられてケーキを貰ってゆるしたと言ってました」
「そういう家庭なのね!」
「でも私が母より強くなって同じ状況になったら母を狼の前に放り投げて逃げます」
フローラは、タヌキンナの前に立って顔を見た。
「本気で放り投げる気?」
「はい!生きていくた為です!」
パシ~~~ン
フローラは、タヌキンナの頬を引っ張ったいた。
フローラは、タヌキンナに抱きついて「ごめんね!引っ張ったいて!あなたが悪いんじゃない、あなたが生きてきた環境がいけないのに!でもそうしないとあなたが死んじゅうんだから、でも自分が助かる為にお母さんを放り投げてはダメ!タヌキンナ、私を騙していいよ!動物の国でキマイラに私をお礼として差し出しなさい」
「それでは、フローラ様が!」
「私は、大丈夫よ!キマイラに負けないから!私は、ゼウスを倒す力を得る為に天界に来たのキマイラごときに負けるわけにはいかないわ」
「ゼウスを倒すなんて思っていても言ってはいけません!どこでゼウスの耳にはいるか分かりません」
「そうね!気をつけるわ!今、目を付けられたら簡単に殺されそう!ほっぺ痛かったでしょ?今、治療してあげるね!」
手から光のオーラを出しタヌキンナのほっぺを癒した。
翌朝、二人は、動物の国へ向かった。
森が見えた。




