私か殺る
敵が撤退した。
国王に相談して戦い方を考えよう神相手にまっとうに戦っていたら全滅だ。
フローラは、イダス達のところにやって来た。
「フローラ様!私達は、見ているだけなのですか?」
「私が、もし死んでしまったらイダス達がみんなを守って!街や村が襲われたら避難する所も考えましょ」
騎士達と今後の事を相談した。
「騎士の人達は、戦わないで!アントリュウスのように死んでほしくない!」
私は、街や村の人、騎士の人達誰一人殺されたく無い!
「私は、みんなを守りたい!誰も死ななかったら嬉しい!この中で一番強いのは私!私が騎士の人達を守る!だから騎士の人達は、自分より弱い人を守ってあげて!弱い人が強い人を守って戦うのはやめてほしい」
フローラに前のような無邪気な表情はなかった。
「私が、戦っている間に取り逃がした兵士が街や村を襲うかもしれない!そのときは騎士のみんなが民を守ってあげて!」
イダス達の顔を見た。
この人達も戦わせたく無い誰かを守るということは、この人達が、死ぬ。
私が、殺る!
「 それと私に剣を用意してほしい!今日、殺した兵士の中にたくさん心の優しい人がいたわ!」
フローラは、その事を思い出し涙を流した。
「これからも心の優しい人を殺す事になる!精霊さん達の剣で殺したくない」
イダスが、「わかりました!早急に用意いたします」
「私は、今日この神殿で眠る!また王家の兵士が襲撃してくるかもしれないから」
フローラは、寝室に行った。
そして、一ヶ月が過ぎた。
敵の軍隊がやってきた。
二万の軍隊の中に神が5人、半神半人が20人で近づいて来た。
イダスはフローラの軍200人を連れて、グレンは、200人の軍で守りと見張りと流れこんできた兵士の討伐を任された。
敵の軍の最前線にいるものは、弱い人間!
その中には、心の優しい人達がたくさんいた。
フローラは、剣を抜いた。そして剣にオーラをを注いだ。
今日は、何人殺すの?あの奥にいる神達を殺せば終わる?・・・・でも終わらない!神と戦ってる間にこの人間達は、街を襲う!やはり!この人間達を殺さなければ終わらない。
この人達は、命令されてるだけなのにフローラは、次々と人間の兵士を
斬り殺した。
何故!私は、この人達を殺さなければいけないの?兵士と間に3人の神がフローラを襲った!1人の神の首を斬り落とした。
もう1人の神は、槍を使いオーラんを注いで突き刺さしてきた!軽く避けて、その槍を使う神の首を斬り落とした。
もう1人の神は、逃げた!
人間の兵士の中で悪意を持つ者は、優先して切った。
心の優しい綺麗な魂を持つ兵士に囲まれた!「ねぇ!あなた達が悪い人でないのは分かっている!私達の国に来て暮らさない?あなた達を斬りたくないの!」
兵士達は、動揺した。
ひとりの兵士が言った!「あなたがお優しい女神様ということは知っています!私達は、あなたに剣を向けている事は大罪です!どうか私達を斬ってください」
「どうして死のうとするの?」
「私達は、王家の兵士です!私達だけあなたの街に行けば国にいる家族や親類に迷惑が掛かります!ここで私が死ねば家族達に名誉の戦死として国から家族にお金が入ります!私達は、どうにもならないのです!すみません!あなたを斬ります」そう言って兵士は、斬り掛かった。
フローラは、一瞬で兵士の首を斬り落とした。
他の兵士も斬り掛かってきた。
向かってくる兵士を次から次えと斬り殺した。
涙が流れた。私、何人殺したんだろう?国王を殺さなければおわらない?
夕方になり、王家の軍は、撤退命令を出した。
敵の死者は5,000人を越していた。
フローラは。イダス達の所に戻って来た。
「敵の軍隊!国へ撤退しないわね?まだかなりの数が残っている!このままあそこに行って神と半神半人を殺せば撤退するかもしれない?」
「ですが、戦っているうちに残りの兵士が街を襲いに来るかもしれません!我々の軍では守り切れないと思います。」
「ごめんなさい!言ってみただけ!あそこの神達を殺して終わりとは、かぎらない!また、明日も大勢殺す事になるのね!私は、少し休むわ!夜襲の心配もあるから危険を察したらすぐ教えて」
フローラは、寝室に行った。
「フローラ様、かなり悩んでいらっしゃいますね!」
「相手は、人間!フローラ様は神!フローラ様が本気であれば、もっと早く敵を殺せるでしょうけど!やはりできれば殺したくないでしょうね!」
「フローラ様が戦ってるとき泣きながら兵士を斬ってますよね!」
「俺達は、頼ってしまってるが油断しないようにな」
「もし流れ込んできた兵士がいたら俺達で殺す!この国の民は、誰一人命を落とすことないように守ろう!」
「そうですね!見てるだけじゃなく、もしものことを考えこの街に兵士が入って来ても対応できるよう敵の動きを見てましょう」
「グレン俺達人間って弱いよな!」
「どうした!弱気じゃねぇか?」
「フローラ様の為に一緒になって敵に向かって行って暴れたいが俺なんかすぐ死ぬぞ」
「お前らしくないな?」
「アントリュウスは!なぜ笑えたんだ!人間が神を守ったんだ!俺は、フローラ様の騎士になって弱き民を守る騎士にもなれないのか?」
グレンは、「俺だって!まさか神を守って笑って死ぬやつがいるなんて!それも少年だ!俺達は、騎士といっても弱い」
イダスは、強くなりたと思った!いつか神になり弱き民を守れる騎士!誰かを守って笑ってしねるような!アントリュウスのように・・・・




