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生まれ変わったら一緒になろう

「さよなら、陛下。」


「生まれ変わったら一緒になろう。」


「はい、来世で必ず陛下を見つけ出します。」


「ああ、また会おう。」


イケメン皇帝陛下と恋に落ちましたが、身分違いなので引き裂かれました。


生まれ変わったら一緒になる。

この約束を胸に(いだ)いたまま死にました。





生まれ変わりました。


「生まれ変わったら一緒になろう。」


前世で愛の誓いをしたイケメン皇帝陛下が毎日夢に出てきます。


私は前世と同じく平民です。平凡な家庭に生まれて、平凡な容姿です。


はて、陛下は?

現世でも皇族でしたら一般市民の私とは出会えるわけがありません。


陛下の生まれ変わりはどちらへいらっしゃるのでしょうか……。

家にいても出会いはありませんから、休みの日は外へ出掛けることにしています。

歩いていたら陛下の生まれ変わりと出会えることを信じて……。


公園に着きました。

陛下はどちらへいらっしゃるのでしょう。

考えをめぐらせます。

前世が皇帝なわけですから、現世で平民になったとしても由緒ある家に生まれそうですよね……。


「陛下! 陛下!」


誰かが陛下を呼んでいます。

えっ、陛下が公園に?


「陛下!」








「キャイン! キャイン!」


足元に可愛らしいワンちゃんがすり寄ってきました。ベロを出してハアハアしてます。


「待って、ヘイカ!」


えっ、このワンちゃん『ヘイカ』とおっしゃるんですか?


「キャイン! キャイン!」


「あらあら、すごく懐いてるわねえ。

あなた、このワンちゃん飼ってくれない? 

私引っ越ししないと行けなくて……この子連れて行けないの。」


陛下、ワンちゃんになられたのですか?


「キャイン!」


その日、私は陛下の生まれ変わりのヘイカちゃんに出会いました。












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