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とある車屋の日常。  作者: 和泉野 喜一
28/35

佐藤さんの決心!

今回は世界一売れたオープンカー!

いつものGarage SHI・N・NO・SU・KE

工場からは工具の音が漏れ聞こえる。


と、そこに

「新堂さーん!」

男性の声が響いた。

「おや!これはこれは!佐藤さんではありませんか!如何されました?」

声の主は近所に住む50代の男性であった。

家が近いということで、車のメンテナンスは全て新之助に任せていた。

いわゆる常連である。


「実はね、車を買い換えようと思ってね!」

「おや?今のセダンは調子悪かったですかな?」

「快調なんだけど、通勤は電車だし、子供は独立したしで普段乗らない上に妻の軽自動車があれば不自由ないからね。そこで、車は趣味にしよう決めた!」

「なるほど!して、車種は決めてあるのですかな?」

「もちろん!ユーノス・ロードスターを買う!」

「ほう。ユーノスですか!」


[ユーノス・ロードスター(マツダ)]

全長:3970mm

全幅:1675mm

全高:1235mm

ホイールベース:2265mm

エンジン:直4

排気量:1597cc

最高出力:120ps

最大トルク:14kg-m

サスペンション:ダブルウィッシュボーン

トランスミッション:5速マニュアル

重量:940kg


「ユーノスは昔乗ってたんだよ。知ってる?世界一売れたオープンカーなんだよ?」

「もちろん知っておりますとも!1989年~1998年までの間に40万台以上生産されたロードスターの初代モデル!こいつはバッテリーを後ろへ搭載したり、燃料タンクやスペアタイヤをホイールベース内に入れたりと、理想的な重量配分を実現している!更に軽量なため、開発コンセプト通り《人車一体》の走りを味わえる車ですな!」

「そうそう!それに丸みを帯びたボディにリトラクタブルヘッドライトがいいんだよ!」

「ライトを開けた状態で、正面から見るとカエルに似ていて愛らしい!」

「あっはっは!確かに!」

2人で盛り上がっていた。


「佐藤さん、社長、立ち話もなんですから中へどうぞ!」

真雪が事務所へと招いた。

「うむ!ささっ、続きは中でしましょうぞ!」


場所を移し話を続ける。

「さて、今更確認の必要も無いですが、この車で宜しいのですな?」

新之助は1冊の本を取り出し見せた。

「はい!間違いないです!今いくら位するの?」

「物にもよりますが、80万前後ですな!」

「意外と高いねえ!」

「今でも人気ありますからな!」


「あ、コレ可愛い♪」

お茶を持ってきた真雪が写真を見て言った。

「真雪ちゃん見る目あるね!おじちゃんコレ買うんだよ!」

「え!?佐藤さん、これに乗るんですか!?いいなあー!」

「お?じゃぁ1回デートしよっか?」

「奥さんにお願いして乗せてもらおーっと♪」

「そうきたか!」

「がっはっは!残念でしたな!」

和やかな雰囲気の中で話を進める。


「そういえば1600cc(テンロク)1800cc(テンハチ)はどちらにしますかな?」

「え?テンハチは2代目モデルからでしょ?」

「95年からテンハチが加わったのですよ!ちなみにこちらの方が高い!」

「そうだったのかあ。でも、テンロクで大丈夫!あ、あと色は青で!」

「承知しました!青のテンロクですな!」

「それとこれは後からでいいんだけど、純正のフロントリップスポイラーを着けて、2代目モデルのソフトトップに替えて欲しいな。」

「なるほど。!ユーノスはガラスではなくビニールでしたからな!メンテナンスが大変。故に2代目のガラストップに替えると・・・流石!ポイントを押さえてますな!」

新之助はメモを取りながら絶賛した。


「ふむ。では車が見つかりましたらご連絡致しましょう!それと今のセダンは下取りということで宜しいのですな?」

「それで宜しくお願いします!いやー!楽しみだね!2代目以降のモデルも考えたけど、やっぱりユーノスは外せないよ!」

「うむ。2代目ではリトラクタブルライトが廃止され、排気量がテンハチがスタンダードとなった。意外と知られていないがクーペボディのターボモデルもありましたな!3代目、4代目はまだ新しい!乗るのは時期尚早でしょう!ユーノスは良い選択だと思いますぞ!」


話が纏まると、佐藤は新之助に託し帰宅した。

新之助はさっそく希望通りの車探しを始めた。


筆者の初愛車で、できることならもう1度乗りたい車No.1です!

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