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掌編小説集9 (401話~450話)

今までのツケ

作者: 蹴沢缶九郎

彼は無職だった。言い方を変えればニートであり、怠け者と呼ぶ事も出来るのかもしれない。学校を中退してから、ろくに働きもせず、彼は遊んだ。

周りはそんな彼に、生活を改めるよう言って聞かせたが、とうとう彼が変わる事はなかった。


彼はある時、周囲の幸せそうな様子を見て、「このままではいけないのかもしれない」と、ふと気づくが、時既に遅し、今まで遊び続けた彼に社会は冷たく、誰も相手にはしない。

置かれた状況が自分のせいである事を薄々理解していた彼は、誰を責める訳にもいかず、ただ自分を責めた。それが今までのツケであり、自然の流れであった。

彼が今更、それまでの行いを()いた所で、大人となった蝉である彼の寿命は一夏である。


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― 新着の感想 ―
[一言] 途中から、キリギリスかなと思ってましたがwwおもしろかったです。
[一言] 蝉の寿命は一週間程と昔は言われてましたが、実際にはもっと長生きだそうで。一夏を有意義に過ごしてもらいたいですね(●´ω`●)
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