崩壊した天国とこれから始まる世界
処女作ですがよろしくお願いします。
果てしなく広がる空に、オオカミの群れ。
そして今まさに食われようとしている俺。
こんなファンタジーみたいな状況を説明するには、少し時間を遡る必要があるだろう。
俺は34歳無職童貞ニート、いわゆる社会のクズだ。
食って寝て、目が覚めたらアニメ鑑賞か2ち〇んねる、そしてオ〇ニーという自堕落な生活を続けること16年、とうとう親父がブチ切れた。
「お前いい加減仕事ぐらいしろ!」
怒鳴り込んでくるなり俺のパソコンやフィギュアを金属バットでぐしゃぐしゃにする親父に、俺はただ言葉を失うばかりだった。
あらかた破壊しつくした親父は俺に向かって
「出ていけ」
「え?」
聞き間違いか?今出ていけって・・・
「さっさと出て行きやがれ、この親不孝野郎が!!!」
久しぶりに見た鬼の形相の親父、最後に見たのは万引きで捕まった時か?いずれにしてもなつかしい・・・
って、そんな場合かーーーーーーー!!
殺される・・・!俺の本能がそう告げる。
「わわわわかりましたぁぁぁぁ、でっでで、でっ、でっていうじゃなくて、出ていきますぅぅぅ」
俺は一目散に玄関へ向かい、おそらく数年ぶりであろう太陽の光を浴びた。
どうしよう(^○^)
死んじゃうかもと思いつつ俺はとりあえずコンビニに向かった。
車にボーンwww
え?
宙に浮くおれのからだ。
ぐるぐるとまわる周りの景色。
意識がどんどん遠くなっていく。
うソ、シニタクナ・・・
「もしもーーーーーし!!!」
「うわぁ!!」
なんだよ!!鼓膜破れるかと思ったわ!!
「なにすん・・・」
目の前にいたのは、美女。
いや、美女と形容するのもおこがましいレベルだ。
きらめく桜色の髪に、品を感じる顔立ち。
なにより、おっぱい!!
やべぇぞこれ、Gはあるんじゃねえか?
「でけぇ・・・・」
「え?」
声に出てたーーーーーーーーーーーー!!
「いや・・・・なにも?」
「そう、だったら説明を始めさせてもらうわ。私も暇じゃないのよ」
説明? 何を言ってるんだこのおっぱい?
「魔瑠出駄目男34歳。無職で童貞。間違いないわね?」
な、なんで俺のことを?こいつまさかおれのすとーk
「なわけないから」
え?
「私、心くらい読めちゃうの。だって、女神だから」
そうか!これは夢だ!
そうとわかったらエロ展開に・・
「違うから、ないから」
マジかーーー!
「もう!話が進まないじゃない! ちょっとだまってて!」
「はい・・・」
しょんぼりモードの俺をしり目に、説明を始める彼女。
「まず、あなたは死にました」
「うs・・・」
「しゃべんなよぉ!!」
グーが飛んできた。顔に。
「次しゃべったら、(自主規制)よ」
黙って首を縦に振る。
顔面がけいれんしてうまく動かない。
モンスター面に磨きがかかっちまったぜ!!
「ったく。続けるわよ。
あなたは死んだ。死因は車に轢かれて」
ほんとに死んだのかよ・・・
「これからあなたには二つの道を選んでもらうわ。
まず地獄へ落ちる道。
そして、異世界で頑張る道。
どっちがいい?」
ちょwwジゴクてwww
まあ当然ですわな。
あんなに迷惑かけたんだから。
でも、地獄に行くのも嫌だ。
というか、異世界なら俺TUEEE的な展開になるんじゃね?
そんな俺が選ぶ道はもう決まっている!!
「異世界で!」
俺がそう言うと、女神は俺のほうを見ながら
「がんばってねー。それじゃ!」
いきなり目の前が暗くなる。
いや意識が飛んだのか?
そして俺は、思考を続けることもできなかった・・・。
「っん・・・!」
目を覚ますと、果てしない自然にオオカミの群れ。
つまりこの状態ってわけだ。
ドウシヨ(・。・;
感想などお待ちしております!!