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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
ストーリー『2の町への街道攻略編』
9/96

LMKW9

 3,000PVイェイ!!

[1日目]


「え?皆もう聖雫のイヤリング着けてんの?」

「白君、着けてないの?」

「いや、足遅くなったりするから戦闘前だけでいいかなって。」

「日常でも経験値って貯まるんだよ。」

「へーそうなんだ・・・」


 そう言いながら聖雫のイヤリングを着けた、俺であった。まあ、そんな事は置いておいて。


「これからどうする?また狩り行くか?」

「それで良いんじゃないか?」

「私もいいと思うよ。今日中に2の町まで行きたいしね。」

「狩りだ―!!」


 そんなテンションで俺達は街道に向かった。




 俺達は街道を抜けて森まで来た。え?と思った人もいるだろうから理由を話そう。プレイヤーが溢れていてモンスターと遭遇エンカウントしなかったのだ。・・・以上

 そんな理由で俺達は森まで来ていた。暇になってきた俺はイベントリからマシュマロを取り出した。マシュマロは思っていた感じと違った。

 まず皿が出てきて、そこの上にマシュマロが溢れてきた。何とも言えない出現の仕方に驚いていると。


「白君?何してるの?」

「ああ、前に倒したマシュロンからドロップしたマシュマロを食べようかなって。」

「わーおいしそうだねーー」

「うまいな!」

「おい、こら!ユウてめぇ勝手に食うんじゃねぇ!!」

「私たちも貰っていい?」

「ハァ、良いよ。」

「わーい!!お兄ちゃんありがと!!」


 ため息をつきながら頭を抱える。親友というより悪友だな、うん。そして気が付いたら皿の上のマシュマロが無くなっていた。俺まだ食ってないのに!!



 俺の何かが切れた音がした。



「おい・・・誰だよ全部食った奴。」


 俺は「キッ」とユウを睨む。


「お、俺じゃねぇぞ!!」

「嘘つくな。」

「ホントに俺じゃねぇって!!」

「五月蠅い。」

「だから俺じゃ無いって!!!」

「マシュマロの恨みいいいぃぃ」

「白君ストップ!」


 ユウに斬りかかろうとする俺を摩耶が止めた。


「摩耶!止めてくれるな!!俺はこいつに仕返しをしないと気が済まん!!!」

「本当にユウ君じゃないよ。ホラ、あっち見て。」


 俺は摩耶の指差した方を見る。そこには頬をリスのように膨らませたミカヅキが居た。本気で殺意が湧いたが、先程ミカヅキを綱無しバンジーをさせた事を思い出してぎりぎり踏み止まった。


「く、くそおおぉぉぉ!!!」

「え、白君!?」

「おい待てユキ!!」

「オウィファン!?(お兄ちゃん!?)」


 俺は涙目で駆け出した、この森の何処かにいるであろうマシュロンに向かって。




 30分後、俺はMP切れでへたり込んでいた。暴走した俺は物凄く達が悪かった。

 まず魔法で空を飛びまわっているせいで捕まえるのは不可能、そして近くにいたマシュロンを翼で打ち発火させる。

 ただそれの繰り返し。戦っているパーティーが居ようが問答無用でそれを行ったのだから驚きだ。


「はあはあはあ、ミカヅキちゃん・・・もう絶対にユキの食べ物、全部食べきらないでくれよ。」

「はあはあはあ、わ、分かったー」

「はあはあはあ、私からもお願いね・・・・」


 あ、摩耶が膝から崩れ落ちた。摩耶は悪くないよ。きっと悪いのは俺とミカヅキだよ、うん。数分後、みんなで回復薬を複用した。




 俺達は色々ありながらも再びボスの広場の前の大部屋まで来ていた。


「扉空きっぱなしだけど、ボスって1度倒したらもう現れないのか?」

「いや、そんな事はないぞ。初回討伐後は12時間、2回目は10時間、3回目は7時間、4回目で4時間、5回目で1時間になってそこからはずっと1時間のままって感じだったはずだぞ。合ってるよな摩耶さん?」

「うん、合ってるよ。」

「ミカヅキは知ってたか?・・・ってミカヅキが知ってる訳無いよな、うん。」

「だから私にもちゃんと聞いてよ!!」

「因みに知ってたのか?」

「・・・知らなかったです。」

「だよな、うん。」

「お兄ちゃんのバカァぁ!!」


 ミカヅキが軽々しく斧を振り回してくる、こいつ危ねぇ!!食べ物1つで至る所に放火した放火魔のセリフじゃないのだけは確かだった。


 大部屋の扉を開けると池の真ん中に水柱が立っていた。そこには俺達4人の名前と今日の日付が刻まれていた。なんか恥ずいな。


「ダイヤリー・ネイム・メモリーだよな?」

「ああ、それな。合ってるぞ。」

「確か初めてボスモンスターを倒した人の名前と時間を記録してるんだよねー」

「ミカヅキも知ってたのか?」

「お兄ちゃんに教えたの私だよ!?」

「追加で説明するとね、柱の属性はボスの属性と同じになるのよ。」

「フム、それは知らなかったな。」

「豆知識みたいな物だからね。」


 そんな話をしながらボスの部屋を出た。ここからのステージは未確認なので気を引き締めていく。

 あと今、表示の切り替わりで初めて知ったがこの森、ココリスの森というステージらしい。

 森を歩いていると敵と遭遇した。今回はまだ見たことのない新種のモンスターも混ざっている。敵は7体、ゴブリン2体と森ゴブリン2体、そしてゴールドスライムというモンスターが3体出現した。

 森ゴブリンはゴブリンの肌が緑色になった感じで、ゴールドスライムは名前通り金ピカのスライムだった。......そのまんまだな。


「俺とミカヅキちゃんでゴブリンと森ゴブリン1体ずつ、ユキと摩耶さんの2人でゴールドスライムで良いか?」

「OK-」

「はーい。」

「分かったー。」


 今回も相性の良い二手に分かれて、戦う戦法だ。


「行けるか摩耶?」

「ええ!!」

「じゃ、1発目かましますか。【爆裂】!!」


 その声と共にスライムのいるあたりが爆発する。そこには「コテッ」と横に倒れて動かなくなったスライムが居た。エ・・・弱ッ!!

 3匹を1撃で撃破したので特にやることが無くなってしまった。暇なので2人の戦いを見ていることにした。

 ユウは森ゴブリンとゴブリンの攻撃を盾ですべて防いでいた。

 今の所、ゴブリンの攻撃が通る気配は無い。あいつ、顔に似合わず無駄に安全マージン取ってるな。


「おい、ユウもっと攻めろー」

「うっせぇ、黙ってろ!!」

「親友の助言を無にするなぁー」

「お前なんか悪友じゃぁぁぁああ」


 ユウも俺と同じことを思っていたらしい。そんなことを言い合いながら次はミカヅキの方を見る。こっちは逆に見ているこっちがハラハラさせられるような戦い方だった。


 ミカヅキは斧を下段に構えて、ゴブリンに突っ込んで行く。ゴブリンが小斧を振り下ろし、ミカヅキの斧と刃がかち合うだが鍔迫り合いにはならない。何故なら攻撃力の低いゴブリン程度ではミカヅキに斧ごと逆袈裟に突き上げられてしまうのだ。


 ミカヅキは勢い良く森ゴブリンの方にゴブリンの死体を斧で飛ばす。森ゴブリンは反応できず、木にぶつかるまで後ろに飛ばされてしまう。

 そして木に凭れ掛かるように倒れる森ゴブリンの腹に斧で強烈な1撃を打ち込むミカヅキ。マジで、あそこまで行くとゴブリン達に同情するわ.......


 ユウの方も徐々に体力を削っていたようで丁度ゴブリンを倒したようだった。そこに森ゴブリンが突撃する。森ゴブリンが奇声を上げながら盾に向かって小斧を振り下ろした瞬間、ユウが盾を押し込む。森ゴブリンの小斧が宙を舞い、武器を無くした森ゴブリンの腹部を深々とユウのロングブレード貫いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   最終結果


「撃破ボーナス」

・3 EXP+0 EXP 3/7


「ドロップアイテム」

・砕けた小斧 ・金塊×3


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